浮き輪でお昼寝♪

アラフィフです。
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映画『万引き家族』

2018-06-22 | 映画 ・ DVD

 

 

内容に触れてます。

これから観る!って方はスルーお願いします。

 

 

ポスター画像

 

監督・脚本:是枝裕和

キャスト:リリー・フランキー

:安藤サクラ

:松岡茉優

:樹木希林

 

 

 

先日カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したので席はほぼ満席に近い混みようでした。

ヒューマンストーリーが好きな私たちは是枝監督は好きな監督のひとりです。

 

 

おばあさん(樹木希林)の年金を当てにして生活し、足りない物は万引きで調達して生活している一家のお話しです。

夫(リリー・フランキー)はたまに日雇い仕事をし

妻(安藤サクラ)は近所のクリーニング屋でパート

息子は学校にも行かず父親とバディを組んで息の合った万引きの腕を磨く日々。

そんなある日小さな女の子を見かねて拾ってきてしまうことからこの家庭の秘密が暴かれていく。

 

 

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俳優さんが全員演技派でとにかく生々しいです。

本当にリリーさんはどうしょもないろくでなしの親父にしか見えないし

安藤サクラさんははすっぱの訳アリの女性にしか見えないよ(笑)

樹木希林さんは入歯を入れてないようでいつもに増して老けてみえる。本当にお見事。

 

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是枝監督は『海街diary』の時も広瀬すずちゃんが言ってたように

台本を覚えて来なくていい、その時出てきた言葉が生々しいのでそれをそのまま使っていく、という

ちょっと不思議な撮りかたをする監督。

大筋は決まってるけどセリフを覚えなくていいなんてラクだけど俳優さんたちはプレッシャーでしょうね。

その役になりきらないとその役らしい言葉が溢れてこないだろうし。

 

それにしても不思議な撮りかたをするものだな、、と思ってたらLOVINが

『是枝監督はテレビ畑出身でドラマじゃなくてドキュメンタリーを撮ってたんだよ』

と教えてくれた。

 

え?それでいきなり映画撮れるんだ!

ん?

でも確かにどの映画もドキュメンタリーっぽい作りかも!

『海街diary』も『そして父になる』『海よりもまだ深く』も訳アリの家族に密着取材をしてるような撮り方だった

 

 

なんとなく腑に落ちました

たぶん監督は『こんな家族がいる(設定)』『この家族はいったいどうなっていくのだろう』と構成を考え

役者はその人物になりきり自分の言葉で紡ぎ、ドキュメンタリー番組を撮っていく。のでしょう。

 

 

LOVIN『海でリリーフランキーが言う言葉や、夫婦でいちゃいちゃしてるところに子どもたちが帰ってくるところなんて芝居臭さがなくて自然なんだよね~』

 

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そうなんだよね~

みんな役になりきって自然と出てきた言葉だからすごく自然なんだよね。

 

 

是枝監督は不器用な大人たちを描くのが好きなのかと思っていたけれど

オトナだって不器用なんだ、ってことを描きたいのかな~と思った一作でした

 

ラストのあの視線の先には何が見えてたんだろうな~。