お気楽・極楽 おじさん生活  (旧ブログ名 お気楽 単身赴任生活日記)

「食べること」と「ばよりん」が大好きなおじさんのお気楽・極楽な生活を日記にしてみようかと…

オークションで古い弓を見るとき 私が気をつけること

2022-07-19 18:54:31 | ばよりん

オークションのプレビューで、実際に弓に触るとき

 

私は 手順として

 

0.見た目

 

見た感じ、「いいな」と思える弓だけ、チェックをします。

見た目が好みでないと それ以上 進めることはありません。

 

 

1.弓の棹の振動チェック

 

弓を演奏する持ち方で持ち、棹の背中(弾くときには上を向く部分)を下に向け、

弓の棹先から手元まで、左手人差し指に当てて、右手にどのような振動が伝わるかを確認します。

この作業で、好みの弓か否かが50~70%ぐらいは判ります。

 

2.次に実際に楽器で弾く

 

ここでは、音色よりも棹の弾性を確認します。

また、飛ばしやすいか、止めやすいか

所謂 プレイアビリティ の確認です

 

元々柔らかい弓もあります、柔らかいからダメというわけではありません

使われ過ぎて、ヘタリがきている弓は

弓を飛ばすとき、挙動が不安定になるように感じます

 

私が購入検討する弓の価格帯は十数万円から3百万円ぐらいまでの間です。

その幅だと、「ある程度の音色」は弓は持っています

しかしながら、数千万円クラスの弓の持つ、甘美な音色は

私の価格帯では、持ち合わせてはいないと思い

音色は、ある程度であれば 良しと 割り切っています。

 

※ 2年前に ほぼ未使用のサルトリーの弓を触った時

 久々に、「いい音色!!」と感じました。

 自分の持つ ギョームやグランシャンにはない、圧倒的なパワーと音色の厚みに

 圧倒されました、価格は1,000万円に近い 数百万円でした。

 これまで、サルトリーは、へたりを感じる弓しか経験したことがなく

 はじめて状態の良いサルトリーを触ったのでした。

 サルトリーのミント品・ニアミント品には素晴らしい弓もあると感じました。

 

 

 

3.補修歴を確認

楽器屋さんに了解を得てから、スクリューを外し、フロッグも外し、棹の部分に割れがないかとか

スクリューの孔が変形してないか、割れてないかを見ます。

 

棹、全体を細かくチェックして、おかしいところはないか確認します。

 

補修歴があり、オリジナルのフロッグ&スクリューが着いていない弓は

あまりお勧めできません。

 

補修しても、もう棹に価値がない場合、

フロッグとスクリューだけ売却し(コレクターマーケットがあります)

そこら辺の、余っているスクリューとフロッグを付けて

オークションに出す人は結構います。

 

 

4.最後のチェック

 

楽器を弾きながら、右手に弦の振動を感じるか否かのチェックをします。

私は、この作業で振動を感じることのできない弓は、基本的に候補外にします

今所有している弓で、振動を感じにくいのはカーボン弓です。

YAMAHAのを持っているのですが、アーコスもコーダーも同じように振動を感じることができませんでした

 

 

以上が私の 基本的な手順です

 

ちょっと マニアックすぎるかもしれません

コメント
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