総合法令出版 1300円+税
内藤いづみさんは、大切な人の最後を家で看取ることを助ける医者(在宅ホスピス医)の、この国での草分けのような方です。私と、たかすかずみさんの絵本『なきすぎてはいけない』(岩崎書店)のご縁で、お友達の一人にさせて頂きました。
これまでも何冊か内藤さんの本を読ませて頂きましたが(いずれも最後の看取りの本でありながら)、いつも明るく澄んだ気持ちにさせられます。それはあたたかさといってもいいものです。
妻が逝くときは家で看取ってあげたいという気持ちが、自然に湧いてきます。また、自分も家族に「ありがとう」「幸せだったよ」といいながら、最後の別れをしようとこころがさだまってきます。それがどこにも無理はありません。また覚悟というほど改まったものでもありません。だれにでも出来ることとしてそこにあります。
本で語られている逝った人も看取った人も、ふつうのひとです(この「ふつう」というのは、ややこしいところがありますが)。英雄でも有名人でもなく、あなたや私です。そしてすばらしい最後を見せてくださった方です。死に恐怖や不安をお持ちの方にもおすすめします。
少年
ゆうぐれどき
町は空にうかんでいる
だれもしらないけれど
ただやさしいきもちになり
おもいだしている
なつかしいひとを
空にうかんでいた少年を
修行じゃなくて……。こわくていえません。(^0^)
ゆめピカリ拝
ゆっくり、ゆっくり呼吸が浅くなり止まった瞬間を看取ることが出来て良かったと思っています。
病院のベッドよりも、布団などなくても畳の上がいいです。苦しみたくないですから、ポックリ。安楽寺信仰です。
それはよかったですね。わたしも終電・タクシーと乗り継ぎ、人工心肺で生かされている父のところへ。二人だけの別れがすむと、医師がスイッチを切ってくれました。
絵本の河さま
やはり本人の希望がいちばん幸せなことでしょう。
ひでちゃんさま
だれもいないところでポックリも悪くないね。朝起きたら亡くなっていたとか。