さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

2020 文月つれづれ 山形もやっぱり雨だった

2020-07-15 10:25:09 | あんでら

 

令和2年7月豪雨の被害に遭われた皆様に、お見舞い申し上げます。
未だ行方不明の方がいらっしゃる中、追い打ちをかけるような雨が降り続いているという事です。
コロナウイルス感染の懸念もあってボランティアの数が少ないなど困難な状況が続けていますが、かならず光射す時がやって来ます。
その時が来るまで、どうか諦めずにお過ごしください。
頑張らずに、力まずに。
不安に押しつぶされそうになると思いますが、どうか諦めずにお過ごしください。

先日から何度かブログでも書いてきましたが、先日、拙僧の祖母、キンさんが亡くなりました。
あとひと月で満100歳だったのですが、叶いませんでした。

7月8日午前、脈が取れなくなってきた、血圧も低すぎて計れない。
身体はまだ暖かいが、手足はもう冷たくなってきている・・などの連絡を受け、
請けていた3件の葬儀を代わってもらう段取りをつけて横浜を出たのは翌9日の早朝でした。

出発してほどなく妹からラインが入り、昨晩11時45分に亡くなったと知りました。

自家用車もなく、公共交通機関も当てにできない小さな村に住む母親では深夜に連絡をもらっても対処のしようがありません。
万一の時は翌朝連絡をくださいと施設にお願いしておいたのですが、その通りになってしまいました。

穏やかな、笑顔での旅立ちでした。

山形では、打ち合わせていた通り妹夫婦と連携をとって葬儀の準備を進めていったのですが、
やはり7月盆のこの時期では葬儀全般を済ませるわけにはいかず、今回は荼毘式をするにとどめ、
葬儀は倫勝寺の施食会を終えた後の、8月7日に行うこととしました。
8月7日はキンさんの誕生日。100歳のお誕生日にお見送り、ということになります。

生前お世話になりました皆さま、この場を借りて心より御礼申し上げます。
細かくは申し上げられませんが、波乱万丈、なかなか余人には計り知れない苦労の連続であったと思います。

あ、美人でしたね。亡骸の肌の色艶もよくてとても100歳には見えない。
そこだけは声を大にして申し上げておきます。

仮通夜の晩、妹がぼそりとつぶやいたひとこと。

「100年ってすごいよね」

兄もそう思う。100年の歳月、その分だけ沢山の人と出会いや別れがあったんだろうな。
苦労も喜びも、人よりたくさん味わったであろうキンさん。

お疲れ様でした。

写真は佛性寺の境内に咲く紫陽花や花々、そして近所の風景。

今日は3時から盂蘭盆法要の配信予定です。

通常のブログ記事はここまで。



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