マッサージを受けてエビになる、生れて初めての体験!。
普通はマッサージを受けると「気持ち良い・コリが取れた」等の声だ。
しかし今回体験したマッサージは全く違う。この世のものと想えない程のマッサージだった。ツボ・・・こりこりしていて少し強く押すと痛い、あのツボだ。マッサージのおじさんは顎鬚をたくわえた55才前後であろうかと思う。
いよいよマッサージ開始だ。背中からスタート、かなり激しいテンポで攻めてくる。何とか背中・腰はクリアーだ。痛いところをグリグリと攻め立てるが(この位ならチョット我慢だな・・内心安心)。ところが膝裏のツボを押し始めたとたん、顔はゆがみ、手には汗がじんわりだ。うわぁーと声を出したいが「我慢できたらなるべく我慢した方がいいよ」と最初に言われていたから・・・・絶対声を出さないぞ!ギブアップしないぞ!の精神で我慢!我慢!我慢だ!痛い痛い痛い 叫びたい「止めてくれ・手を放してくれ!」と。 まだ我慢だ!身体がエビだ!痛みを我慢して 反り返っている・・・・・。このおじさん!俺の身体がエビちゃんなのにまだ押し続ける ごりごりと容赦なく。逃げたい この場を逃げたい。
「スミマセン トイレに行きたいのですが いいですか?」とひとまず休戦だ。
ところが、やっとこ立てたが歩けない・・・・膝裏が痛くて歩けない。まさに身体に負傷を負った人間の最後の姿みたい(想像したくても出来ない)。
トイレから帰って第2弾だ。
うつ伏せから仰向けになり顔にはタオルを掛けられ さあ開始だ!首からだ。
何分程かして Q「どうですか?」A「気持ちイイですよ」Q「イイ身体をしているね」A「そうですか」・・・(アハハ分かったか俺の身体を)。
少し経ってからもう終りかな?と思ったら、首 リンパ腺で覆われている首 神経が集中している首を ごりごり ゴリゴリと容赦なく攻める。ダメだ・・・ダメだ・・・痛い痛い痛い でも身体が動かず 声も出せず 知らん顔してマッサージを受ける。知らん顔して すました顔して痛みを我慢するのは大変だ。能面の如く。・・・・・・・・・・・・・・終った 2時間半にも及ぶ マッサージが終った。 名前をつければ 「ツボ ごり エビそり マッサージ」かな?
生きた心地がしないほどの痛さ!
何か夢でも見ていたのではないか、あれは別世界の出来事だ!と思いたい。しかし現実だ、友人達はこの痛さを我慢して続けている。エライ! それだけで精神的に尊敬だ。また何日かして あの鬚おじさんが懐かしくなるのかな?
「ツボごりエビそりマッサージ」が・・あの痛さが快感になったら 精神的病気か?。肉体完璧 それともボロボロ? 不思議 ・・・人間の身体は不思議だ。