NHKスペシャル11日夜の「認知症の第一人者が認知症になった」を見ました。
よくできたドキュメンタリー作品ですが、感想は複雑です。
認知症になった認知症の第一人者とは、精神科医長谷川和夫先生のこと。
先生の大きな業績は、放送によると、
認知症早期診断方法を開発し、その濫用を戒めた。
家族の負担を軽くするために、デイケアを考案し普及させた。
痴呆症を認知症と言い換えさせた。
そうです。
認知症になったご自分を長期密着取材させたことも、業績に加えるべきですね。
放送を見る限り、先生がおっしゃるとおり「認知症は不便だが不幸ではない」。
しかし先生と長谷川家は特別なのでは。何故なら、
先生の認知症が、自身を客観視できる段階である。
著名人なので、医療機関など、周囲が親切丁寧に対応してくれる。
講演会講師に呼ばれるなど、世間からまだ必要とされている。
夫人も娘さんも理性的で自分を抑制でき、困惑しても先生の奇行を理解し受容できる。
裕福な家庭で、和やかな家族がいる。
普通の人々の家庭環境は、とても長谷川家のようにはゆきません。
だから認知症は「不便で不幸」なのでは、と思いました。
この放送を事前に知らず、片耳片目で視聴しているうちに引き込まれました。
再放送は1月16日0時55分からです。
録画してもう一度見直し、考えるつもりです。
詳しい放送内容は、森生がよく見るブログ「エムスの片割れ」をご覧ください。
また、認知症になってからの長谷川先生の反省(=世間への要望)は、こちらをどうぞ。
200114
再放送があるんですね。見られるかしら。
吾輩の周囲にも認知症の同僚何人かいます。
珍しくありません。
主人公のお人柄が明るく ご家族が暖かく 編集の妙もあって 深刻な内容が ほのぼのと むしろ愉快に見えました
しかし 舞台裏はどうでしょうか
夫人と娘さんに 本当のところを聞いてみたい
先生が医者だけに 認知症患者の本音の一部が分かりました
そろそろな人 まだまだな人にも 是非見て頂きたいと思います