林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

こん色の傘

2017-08-23 | 拍手

   

朝から珍しく晴れている。
気持がいい朝なので、今日は、気持ちがいい記事にしました。

日曜日の朝日新聞に「Reライフ 人生充実」という1頁がある。
その頁に「男のひといき」という男だけの投書欄がある。

普段は、おじぃさんかおっさんがしみじみほのぼのとしている。
しかし8月6日は、小学3年生8歳の男の子の投書だった。この少年の投書もしみじみほのぼのとしていいんですね。

今日は朝から凄まじい蒸し暑さだ。涼しい部屋に閉じこもり、することがないので原文を転記しました。

   ぼくのカサ

 ぼくは電車の中にカサをわすれてきてしまいました。
 電車がすきなので、運転しさんが見たくて、むちゅうになっていました。

 1年生になった時にお母さんに買ってもらったカサです。
 友だちといっしょの大きいカサがそろそろほしいなと思っていたので、お母さんは
  「その気持ちがカサにつうじてしまったのね」
 と言いました。
 新しいカサはほしいけど、このカサはもういらないと思っていたのではありません。

 毎日毎日、おばあちゃんに駅に電話してもらいました。
 駅員さんにも聞きました。
 ふんしつとどけも出しました。
 でも見つかりませんでした。

 とうとう駅員さんに
  「ざんねんだけど、もう出てこないと思うよ」
 と言われてしまいました。
 とてもかなしかったです。

 きっとカサはどこかでぼくがむかえにきてくれるのをまっていると思います。
 電車の中においてきてしまってごめんなさい。

 だれかもしぼくのカサを見つけたらとどけてください。
 こん色のカサです。
 名前も書いてあります。よろしくおねがいします。

   東京都三鷹市 庭野 航平

ね、いいでしょ? じじぃもこういう素直な記事をたまには書いてみたい。
もし「こん色の小さなカサ」を拾ったら、駅に届けてあげようね。

と書いて、久し振りに布団を干した途端、早くも曇ってきた。外出には傘が必要だ。
下に続くイヤミな記事もご覧くださいね▼

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