林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

四文字熟語

2011-02-08 | 知ったかぶり

 

朝日新聞は購読者無料会員2500人に、編集部が選んだ150の四文字熟語から座右の銘にしたいものを選ばせた。
その結果、1位から10位までは以下のものだった。

         一期一会
         七転八起
         温故知新
         一所懸命
         質実剛健
         誠心誠意
         晴耕雨読
         家内安全
         不言実行
         有言実行

11位から20位は以下のとおり。

         泰然自若
         家庭円満
         大器晩成
         初志貫徹
         切磋琢磨
         公明正大
         質素倹約
         悠々自適
         日進月歩
         品行方正

更に21から30位は、

         平穏無事
         諸行無常
         天真爛漫
         一家団欒
         真実一路
         威風堂々
         正々堂々
         和気藹々
         自主独立
         全力投球

であり、おまけに30位まで転記します。

         文武両道
         柔和温順
         臥薪嘗胆
         栄枯盛衰
         公平無私
         独立自尊
         温厚篤実
         清廉潔白
         虚心坦懐
         一心不乱

ふ~ん、朝日新聞購読者はツマラナイ連中ばかりだね。
まぁ「座右の銘」なんて、そうしようと思っても実行できないことを言うものだから、以上のようになるのかもしれないが。

俵万智さんは、「争いを好まず、真面目に前向きに努力することをヨシとする日本人の国民性が出ているが、勢いが無くなり過ぎ」、と。 

森永卓郎さんは、「日本人いい人症候群」を唱え、「レールを踏み外さずささやかな幸せを求める傾向が強い」と見ている。
先が見えてきた中年ならやむを得ないが、これから社会に出て行く若者はどんな四文字熟語を選んだのだろうか。

         立身出世
         粉骨砕身
         猪突猛進
         滅私奉公
         常在戦場
         優勝劣敗
         自由奔放
         天衣無縫
         
波乱万丈
         一攫千金
         弱肉強食

などを若い人たちには選んで欲しいものだ。
しかし現実は草食系が多く、

         焼肉定食

ならマシなほうで、

         錠剤千錠
         滅菌芳香

で生きているのかもしれない。

アメリカ出身で日本文学専攻東京大学教授ロバート・キャンベル氏は、アメリカ人なら、

         威風堂々
         不撓不屈
         気宇壮大
         天衣無縫
         当意即妙
         明朗闊達

あたりが有力で、

         不言実行

の上位進出はあり得ない由。どうりでアメリカには敵わないワケだ。
ついでに同じ漢字文化圏の、中華人民にも尋ねて欲しかった。

記事は2月25日朝刊土曜版「beランキング」に載っていました。