16:37(ダウ・ジョーンズ)オランダで政党間の財政再建をめぐる協議が決裂するなど、新たな政治上の問題が生
じる中、政治が再びユーロに打撃を与えていると、コメルツ銀行は指摘する。「オランダの財政政策についての
不透明感が広がり、ユーロ圏に少数しかない安全逃避先の1つとしての同国の地位に傷が付きつつある」と言う。
さらに、政策の軸足が緊縮財政から経済成長に移行していることを市場は嫌気しており、フランスの大統領選で
社会党のオランド候補が勝利を収めれば、そうした流れはいっそう加速する可能性がある。しかし、「ユーロが
ドルに対し急落するのは安全投資先であるドイツ国債が下落した場合に限られる、という議論も依然として成り
立つ」という。ユーロは現在、1.3145ドル近辺で取引されている。
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