世界的な太陽電池の生産過剰が続くなか、中国の新華社通信は、大手太陽電池メーカーで、7年前には日本のメーカーを買収するなど事業を拡大してきた「サンテックパワー」の中核となっている子会社について、現地の裁判所が、破産処理の手続きに入ったと伝えました。
「サンテックパワー」は、中国東部・江蘇省の無錫などに拠点を置く、大手の太陽電池メーカーで、7年前には日本の太陽電池メーカーを買収するなど事業を拡大してきました。
しかし、中国を中心とした世界的な太陽電池の生産過剰を背景に売り上げが急速に減少して資金繰りが行き詰まり、今月18日には、日本円でおよそ520億円の転換社債の償還ができなくなったと発表していました。
中国国営の新華社通信は、20日、無錫市の裁判所が「サンテックパワー」の中核となっている子会社、「無錫サンテックパワー」について、融資を行っていた金融機関からの申し立てを受け入れて、破産処理の手続きに入ったと伝えました。
「サンテックパワー」のデイビッド・キングCEO最高経営責任者は、声明で、「今後も生産を続け、関係者と緊密に連携しながら、会社を再び成長軌道に戻す必要な手段を取りたい」と述べ再建を目指す考えを示しました。
「サンテックパワー」は、ニューヨーク証券取引所に上場しており、今後、ほかの中国企業の財務状況に厳しい目が向けられ、資金調達に影響が及ぶことも予想されています。
へーNY上場してたんですね。