アベノミクス(安倍経済政策)による経済再生を期待して海外投資家が円安・株高「アベ相場」に乗り遅れまいと3月第1週(4-8日)に17週連続で日本株を買い越し、買い越し額が初の1兆円台に乗せた。
東京証券取引所が14日発表した3月第1週(4-8日)の投資部門別株式売買動向によれば、海外投資家は17週連続で買い越し、買越額は1兆172億円と初の1兆円台乗せとなった。
これまでの最大は2004年3月第1週の9678億円で、週間ベースの1兆円台乗せは統計が残る1982年7月以来初めて。17週連続の買越累計額は5兆2117億円に達し、2005年の小泉純一郎政権の「郵政解散」(6-12月)相場の16週時点の買越額5兆85億円に匹敵する大規模な外国人買いが継続している。
これまで海外投資家の日本株買いはヘッジファンドなど短期筋が中心だったが、3月第1週の1兆円規模の買い越しは、年金基金や投信など海外の長期投資家の日本買いが加速していることを証明した格好となった。