富山マラソン2018

　
富山マラソン2018。
9：00 高岡市役所前スタート。

集団が徐々に散り始める頃に通過する高岡の歴史の街並みが狭～い。
前がつかえる。
昨日の有森さんが「何事もプラス思考に」という教えを思い出し、高岡大仏を横目に「逸（はや）る気持ちを抑えてくれてる」と言い聞かせて走る。
最初の5kmは30分を超えた。

新湊大橋を渡る手前のエイド（給水所）に富山湾で獲れる白えびを揚げてトッピングした「白えび天むす」が提供されていた。
新湊高校の生徒が考案したという。
これは必ず食べたいと思っていたので思い切り頬張る。

白えびが香ばしくて美味い！
しかし小走りしながら食べていると、白えびが喉にチクチクと当たり、米粒が呼吸器官に入り込み咳き込んでしまう。
気付けば周りも咳き込んでる人だらけ（笑）
ご飯ものは立ち止まって飲み物と一緒にゆっくり食べなければ。

コース下見の時に「高所にビビるかも？」と思ってた新湊大橋。
しかしビビったのは、その高さにではなく、坂の長さと斜度だった。
想像より長くて急な坂。ハアハア、ゼイゼイ・・・。
そこらじゅうに点在してるカメラマンが、橋のてっぺんで「撮影してま～す！」「笑顔で～！」と声を掛けてくるが「放っておいて・・・」と呟きながら横を通り過ぎる。

その大橋を超えてから保育園児の大声援を受けた後、のどかな田園地帯を延々と走る。
コースの下見をした時、フィジカルとメンタル面が一番不安になったところだ。
万葉集にゆかりの地ということで、聖徳太子のような恰好をした男女が沿道に並んでる。
そして更に先に行くと「流鏑馬（やぶさめ）」の人たちが馬に乗って佇んでいる。

・・・これは何を意味するのか？
市街地で大勢の中に紛れていると違和感はないが、田んぼの真ん中でこの光景を見ると思考回路がグチャグチャになってくる（笑）
申し訳ありませんが、一番シンドい場所で一番シンドい応援団。
ただもし、来年も富山を走れば覚悟しておきます。

救われたのはその先にあった公式ではないボランティアの方のエイド。
コーラが冷えててムチャクチャ美味かった！
これで元気ハツラツ！・・・といきたいところだが、それほどペースは上がらずトボトボ前進。
思いがけず37～38kmあたりで下り坂があった辺りから少しスピードが上がった。

40km地点。
時計を見ると3時間50分。
「サブ4（4時間切り）は無理クサイな」と思った。
途中のタラタラ走りが災いしたのか。
また今回もダメか・・・しかし「今日は何かを残さなければ！」という思いが、最後まで「諦めず」「歩かず」「全力を出し切る」と気を取り直した。

41km地点。
再び手元の時計を見ると・・・なぬ？時計は止まったまま？まだ3時間50分だった。
間に合う！
何かの間違いなのか分からないが希望が出てきた。
ふくらはぎが痙攣直前だったが、ここは有森さんアドバイスの「膝から上（腿）を使って走れ！」を意識して前に進む。

残り1kmちょいがヤケに遠いぞ。
最後の直線を駆け抜けてフィニッシュ。
手元のタイムは3時間57分。やった！初のサブ4達成。

記録証を発行してもらい改めて正式な記録、ネット3時間57分16秒を確認できた。
40km地点のタイムは手元の時計ではなく道路に設置されたグロスのタイマーを見たようだ・・・不思議な気分だったが、兎に角ひとつの結果は残せた。

Start
09：05：34（05'34）
5km
09：36：43（31'09）
10km
10：03：54（27'11）
15km
10：30：31（26'37）
20km
10：57：49（27'18）
25km
11：24：08（26'19）
30km
11：51：29（27'21）
35km
12：20：30（29'01）
40km
12：50：22（29'52）
Finish
13：02：50（12'28）

着替えを済ませ会場を後にし、富山駅まで歩く。
自宅に向かって電車に乗った。
心地良い疲れと痙攣（笑）
電車の中は富山マラソンだけでなく、途中から金沢マラソンの参加者も加わり、ランナームード一色になった。

自宅に着くと愛犬チョコしかいない・・・家庭の中ではいつも通り、俺のマラソンはビッグイベントじゃない。
自分で風呂を沸かして湯船につかる。全身が痛い。

マラソンを完走した時の夕飯は、恒例の外食でお祝い。
今夜は串揚げチェーン「満マル」。
かなり酔っぱらって腹一杯になった。
ごちそうさまでした。

小松市土居原町178　Tel：0761-48-4566