リンベの閑居記

都市公園の鳥や昆虫の記録が主です。

クモガタテントウ

2010-10-29 05:32:48 | 昆虫
北米原産の体長2-3mmの小型のテントウムシで、1984年に東京港付近で最初に見つかった帰化種であり、日本産テントウムシに近似種はいない。
そのため手元の昆虫図鑑等に記載が無く、初めて見つけた時は調べるのに苦労した。
繁殖力が強く、現在では九州まで分布域が広がっているようだ。
葉の上に繁殖した白渋菌(うどん粉病菌)を食べるのでセイタカワダチソウ、芙蓉などの葉で見られる事が多いとのことだが、白渋菌が繁殖していれば良いので特に植物を選ぶわけでは無い。
同様に小型のコクロヒメテントウはアブラムシ等を食べる捕食性のテントウムシなので体の大きさと食性には相関性は無い。
食性からいって益虫の部類であり、具体的な被害は無いようだが、同じく白渋菌を食べるキイロテントウなどと競合する可能性はあり、生態系への影響を見守る必要がある。




コクロヒメテントウ 体長2-3mm



キイロテントウ 体長4-5mm