Travel Sketch
旅の記憶を写真でスケッチ
北海道旅行記2012 - 仕方噺 6日目 鹿が跳ぶ街、中標津
7月11日 せっかく無料で付いている朝食だけど、今朝は近くにある和商市場に「勝手丼」を食べに行った。勝手丼は、元々田村商店さんのたらこ丼から始まったそうで、そのうちに和商市場全体でやるようになったそうだ。 まず、どんぶりに好きな量のご飯を購入する。それを持って、各店お好きな具材を一切れから買って丼に乗せていくシステム。高い具材ばかり買うととても高価な丼になってしまう。 最後に具材を買った店で醤油をもらい、真ん中に並べてある長いすで食べる。ここにお茶でも用意してくれればいいのだが、それほどサービスは良くないらしい。 出来上がったのがこちら。 時しらず100円、マグロ赤身150円、八角200円、ほっけ100円、根カジカ50円、甘エビ(一尾)50円、油カレイ50円、たら50円、そい150円、たんたか150円、おひょう150円…後は記憶にないけどこのくらいだったような。珍しいネタを選んだら全体的に白身が多くなってしまった。 和商市場は、函館、札幌とともに北海道三大市場の一つ。この時期は花咲ガニや時しらずが並んでいる。中には神様も売っている…。カニの写真は取り忘れてしまった。 カニを見ていたら田村商店の人が糠さんまを勧めてきた。他にもたらこやいくらが売りということで、試食させていただいた。いくらは生臭さが無く好きな味だったが、この先旅が続くので買って帰ることはできなかった。 この日は道東を廻って、また釧路に戻る予定だ。納沙布岬にも行きたかったけど、野付半島をゆっくり見たかったので今回はパスした。 まず、厚岸に向かう。お目当ては牡蠣。7月では無理かなとあきらめていたのだが、和商市場で牡蠣を売っているのを見つけ、どうやらこの時期でも食べられるみたいだ。 厚岸漁業協同組合直販店に、期待通り牡蠣を売っていた。町厚岸産のブランド牡蠣 丸牡蠣マルえもん、Lサイズが1個100円、Mサイズ1個70円だった。 店の奥に電子レンジが置いてあり、個数によってレンジの加熱時間が書いてある。新鮮な牡蠣に醤油を少しかけて食べるのは実においしかった。 和商市場でも勧められたぶどうエビも売っていたが、さすがにその場で食べるわけにもいかず断念。 この直販店にも糠さんまを売っていた。しかも和商市場で300円だったものが210円とリーズナブル。 国道44号から根室の手前で244号へ。根室と風蓮湖はまた次回のお楽しみ。 オホーツク海に沿って北上すると、道の駅おだいとうがある。ここの展望室には望遠鏡が設置されていて、野付半島越しに国後島が見える…はずであるが、この日は靄っていて見えたような見えないような。 野付半島は、知床半島の手前にある嘴の形をした全長約26kmの日本最大の砂の半島(砂嘴:さし)。 砂嘴とは沿岸流により運ばれた漂砂が静水域で堆積して形成される、嘴 (くちばし) 形の地形のことである(ウィキペディアより) 両側がすぐ海の細い道路を野付半島ネイチャーセンターまで。途中、かなり深い霧に包まれライトをつけてなければならないところもあった。 ネイチャーセンターの駐車場に車を止め、遊歩道でトドワラに向かう。そう、トドワラを見るために野付半島まで来たのである。 トドワラとは、立ち枯れた樹齢100年前後のトドマツ(それよりやや古いエゾマツもある)林の跡なのだが、年々風化しているためいつかは消えてなくなってしまうそうだ。ただの湿地になるにはずっと先のことだろうけど、なくなりつつあるものになんだか惹かれて見てみたくなった。 ネイチャーセンターからトドワラまでは片道1.3km、徒歩で30分以上はかかる。花馬車もあり大人500円で片道15分。 当然、無駄なお金は使わず徒歩でトドワラに向かう。 緑の間に続く細い道を歩き始める。しばらくこんな道が続く。 海が見え始めると、海面からは霧が立ちこめていた。 かなり歩いたところにやっとトドワラの案内板があった。 途中から木道に代わり、景色も緑から土が多くなり、立ち枯れた木々が見え始める。 海に向かってやたら写真を撮っている人がいたので、目をこらしてみると一羽のタンチョウがえさを捕っているところだった。 ネイチャーセンターにボードがあり、タンチョウの目撃情報が書き込まれている。今日付のトドワラで見られた情報も書き込まれていた。帰りにも道路沿いに2~3羽のタンチョウを見ることができた。 立ち枯れて白くなった木々の風景をもう一度見に来ることはきっとないのだろう。 この距離をまた歩いて戻るのかと思うと一気に疲れる。予想していたより、かなりの時間を費やしてしまった。 少し急ぎ気味で次の目的地、中標津開陽台展望台へ向かう。視界330度、地球のまるさが実感できる…らしい。 16時過ぎに開陽台に到着。天気がいいので地球が丸く見えるか…? 微妙である。丸かったことにしよう。 開陽台にはミルクロードと呼ばれる真っ直ぐな道がある。たぶんここ。 さて、帰ろう。せっかく牧場のあるところに来たのだから、アイスクリームくらい食べたい…と、中春別のJAを目指す。 中標津空港の近くを走っていたら、道の脇に鹿がいてこちらを見ていた。近くに民家もあるような所である。写真を撮ろうと引き返したら、目の前をすごい跳躍力で道路を横切り、林の中へ消えていった。しばらく走ると、今度はキタキツネが道路を横切っていった。 べつかいのソフトクリーム屋さん「ミルク王国」という小さなお店を見つけ、なんとかアイスクリームにありつけた。 ここから釧路まで国道272号で120kmほど山道を走る。前に車がいないときは(もちろん警察に)注意して走っていたが、そのうち車も増え4、5台が一塊になり結構なスピードで走り始めた。コンボイになると不思議と連帯感が生まれる。その中の一台は道路公団の黄色い四駆だった。 快適に走ったため(もちろん法定速度内です。ハイ。)予想以上に早く釧路に到着した。先頭を走ったトラックに感謝である。 夕食は、釧路を出発したときに目をつけていた「うるとら食堂」。社員食堂みたいにおかずを選び、注文すると魚を炭火で焼いてくれる。安くてうまい、いい店を見つけた。 |
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