凛大姐&小姐的極楽日記!

今日一日、よいことがありますように!

擬人化論証~「星になった少年」+「皇帝ペンギン」

2005-08-10 | 映画(その他)
本日は、真面目なお話。(いや、いつも真面目だけどサ・・・)

「皇帝ペンギン」で、わたしは「擬人化」ナレーションを酷評したわけ
だが、なぜあそこまで「擬人化」ナレーションに否定的な感覚を持った
のか、自分でも正直よくわからなかったので、考えた。

結果・・・

  私は「擬人化」=「子供的手法」だから、否定的な感覚を
  持ったわけでなく、「擬人化」そのものに強い警戒感
  を持っているからだと思う。。。

私が「星になった少年」にかなり甘い評価を下し、「皇帝ペンギン」に
辛口評価を下したのも、そこが原因だと思う。

現在、日本では(他国文化はわからないので、とりあえず、日本に限定)
動物に対する姿勢が極端に偏りすぎていると思うのである。

①「動物」=「人間と別種の生き物」
②「動物」=「人間と同じ生き物」

双方、間違いではない。しかし、双方に伴う感情的な溝の深さ
を私はすごく敏感に感じてしまうんである。

①には、「人間とは全く別物である」という、人間主体の蔑視的な感情が
あると思う。

②には、「動物=人間と同じ」と、動物を人間と同じように扱い、同じ感覚
で扱うべし、という感情が過度に含まれ、動物に過度に感情移入しすぎる
傾向があると思う。

私は、この両極端な偏向をみせる現在の「動物に対する姿勢」に対して
すごく警戒心を感じているんである。


「動物だって人間と同じように、生命を持ってるし、感情だってある。
人間と同じように扱うことのどこがダメなのよ?」と思われる方も多いと思う。

でも、自分自身、リン小姐のトレーニングをするときに肝に銘じているのは

     「犬は人間と違う

ということなのである。

というのも、トレーニングに失敗する大きな要因は①or②への偏向だからだ。

例えば、現在、犬がある条件とそれに伴う結果を因果付けるのは2秒以内に
限られると言われている。(←この秒数に関しては、諸説アリ)

つまり、

階下で犬がやかましく吠えている。
  ↓
うるさいので、飼い主は怒る為に2階から降りていく。
  ↓
犬を叩く(ビシッ!)

おそらくたいていの場合、飼い主が階下に下りてきたとき、犬は吠えるのを
止めて、シッポを振って飼い主を待っているだろう。
こういう場合、叩かれる2秒以内に、犬は賢くお座りしていたわけだから、
「いつもなら、お座りしてたらナデナデしてもらえるのに、どうして
叩かれるの???」と、犬は混乱してしまう。
前向きな犬(もしくは、深く考えない犬)なら、そう大きな問題には発展
しないが、恐怖心の強い犬の場合、こういうことが続くと、飼い主への
不信感から、防衛型攻撃をする犬になってしまう。
が、飼い主は、人間と同じ感覚(「ウルサイ!」と言って叩いているの
だから、「ウルサイ」ことを叱られているのだとわかっているはず)
でしか犬を測らないので、なぜ犬がどんどん攻撃的になるのかわからず、
「犬には言葉が通じないから、体で解らせるしかない!」(②→①への移行)
と、余計体罰を加え・・・
と悪循環を生んでいくパターンが実際少なくないのである。

ここで私が述べたいのは、犬のトレーニング理論ではないので、
犬のしつけ方に関してはこの辺にしておいて・・・。

結局何が言いたいのかというと、

確かに動物には、感情も、喜怒哀楽もあるし、苦痛も感じれば愛情だってある。
(人間以上に深く、繊細かもしれない)

しかし、そこにいたる思考プロセス・思考回路や、行動パターンは、
人間とは異なるのである。

「異なる」ということは、「人間が賢くて、動物はバカだ」とか
そういうこととは、また別物だ。犬の臭覚、聴覚を持ってすれば、
人間は愚鈍だ。
「人間」と「動物」を同列で比べること自体、ナンセンスだ。

私が言いたいのは、「異なる」ということを、認識すること。
そして、「違い」を客観的に知ること。
その上で、相手に敬意と愛情をもつこと。
これが、「理解」というものではないかと思うのである。

「星になった少年」では、この「理解」が、きちんと描かれていたと思う。
哲夢くんは、象に対して、最大級の愛情と敬意を持ちながらも、
「ただ可愛がるだけではダメだ」と、はっきり母親に言っている。
また、タイの象使いたちが、象を「神」として尊んでいるのも、「人間
とは異なる存在である」ということを踏まえたうえで、最大限の敬意を
払っているからだと思う。
パンフレットにも「ゾウと接するときには、きちんとゾウに対する知識を
持っていること、ゾウの気分や状態を見極めることが大事」と書かれている。

「象さんって、大きくて力持ちで優しくて、カワイイ!」と、人間を
主軸とした、主観的な感情だけでは「理解」しあえないのだ。

私が、「擬人化」に警戒心を持つのは、

「擬人化」=「人に擬してみること」=「人を主軸にして見ること」

につながるからだ。

「擬人化」は、昔から、童話や昔話の中で多用されてきている。
しかし、昔の人たちは、動物たちとすぐそばで共存し、いい部分も、悪い部分も
動物のことをよく「理解」した上で、親愛の情を持って「擬人化」している
のだと思う。「ピーターラビット」の作者がナショナル・トラストの創始者
であることは有名。ピーターのお父さんがミートパイにされていることを知れば、
「単にカワイイ」感覚で彼女が動物たちと付き合っていなかったことは
解るのではないかと思う。

現在は、「共存」と「理解」をとばして、いきなり「擬人化」的に動物に
感情移入しているような警戒感を感じてしまうのは私だけなのだろうか?

皇帝ペンギンはスゴイ。あの極寒の地に適応して生き延びてきたのは奇跡的だ。
でも、人間だってスゴイ。寒さ、暑さをしのぐ技術を発達させたのは人間だけだ。

結局のところ、ひとつの固定された軸で比較することなんてナンセンスだ。

大事なのは、「比較」ではなく「理解」だ。

「別に皇帝ペンギンと『理解』しあわなくても、ペンギンの飼育係じゃない
んだから、いいじゃないのサ・・・」

うんうん、確かにその通りだよネ。

でも、「比較」ではなく、「理解」が大事なのは、人間、国同士の間でも
同じことが言えると思うから、私はこんなに長々文章を書いているのである。

世界には、国の数だけ、人の数だけ「歴史」も「宗教」も「環境」も
「社会的背景」も、それぞれ違うのである。
自国、あるいは自分だけを主軸にしてしか相手を見られないのは危険だと思う。
ましてやそこに「感情的」なものが伴うと、さらに危険ではないかと思う。

もう一度言いたい。

「理解」とは、

  それぞれ、「異なる」ということを認識すること。
  「違い」を客観的に知ること。
  その上で、相手に敬意と愛情を持つこと。

だと、私は思う。

「離婚したヤツが偉そーなこと言うな!」って???

離婚したからこそ、そーおもうんじゃあないかあぁぁ!!!!

追記:画像は、「リン小姐」+「星になった少年→サッカーボール」
   +「皇帝ペンギン→雪」と、苦肉の策です・・・。

コメント (12)   この記事についてブログを書く
« メイキングが観たい!~皇帝... | トップ | きょうのできごと »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれ (猫姫)
2005-08-10 00:50:48
語ったわね。



リン小姐って、フルネーム、

りんちんちん??
はい・・・ (RIN)
2005-08-10 01:02:55
はい・・・



語りました・・・。(チカレタワ)

途中から何が言いたいんだかわからなく

なったような気がしますけどね・・・。



あの・・・



英語式に「リンティンティン」って

書いていただけませんか???(爆)

フルでも「リン」です。

「リンティンティン」から来てるけど、

後ろ、無い方がいいっしょ??(爆)

(♀だしサ)
たぶんね・・・ (しんちゃん)
2005-08-11 00:12:53
 ペンギンは鳥類だってことが一番大きいと思うんだけど?(^^;



 哺乳類に対する我々の気持ちと

鳥類に対する気持ちは全然違うと思う



 
でもね (RIN)
2005-08-11 00:38:23
でもね、私の知人は、鳥類を溺愛してますよん。

全国友の会(?)みたいなのに入って、

珍しい鳥を飼ってる人のところにツアー組んで

行ったりするの。

でも、その知人はお金持ちじゃないから、

オカメインコしか飼えないの。。。

でね、オカメインコに一生懸命言葉を教えてるの。

オカメインコは、恥ずかしがり屋なので、

夜、皆が寝静まってから、ひとりブツブツ

復習するんだって(爆)

で、それを、こっそりドアの隙間から覗く時、

至高の幸福感を知人は感じるらしい・・・。

人の幸福って、いろいろですわねえ・・・
力作っ!! (たまご刑事)
2005-08-11 01:38:49
『星になった少年』は観ていないんで、その辺の話はわからないんだけど・・・

言ってる事、わかるし理解できる。



まぁ、映画というエンターテイメントとしては、この方法が一番手っ取り早いというか、

一番興行収入が多く稼げるんでしょうねっ?!



「擬人化」→「ペンギンがしゃべってる」→「子供は喰いつく」→やっぱり子供向け映画・・・

R-18指定(15じゃなくて、18レベル)の皇帝ペンギン、観た~いっ!!



あと、犬のしつけ方のトコ、すごい勉強になりましたっ!!

(まぁ、飼ってないんだけどね・・・)
多謝、多謝~! (RIN)
2005-08-11 10:49:18
たまご刑事さん、にーはお!

コメント、謝謝です!



>あと、犬のしつけ方のトコ、すごい勉強になりましたっ!!

>(まぁ、飼ってないんだけどね・・・)



ね?たまご刑事さんって、ホントに刑事

さんなんですか??

だったら、犬の知識が、事件解決の糸口に

なることもあるかもございませんよ。

(@曜サスペンスの見すぎか???

いや、私は観てませんが、毎週母が見るからね・・・)



犬は、一番人と接触する機会の多い動物

なので、正しい知識を犬を飼ってない人

(特に子供)にも知って欲しいと、常々

感じてるんですよね・・・。



オイ、夏休みにワラワラ公園にいるガキ!

「わ~、オオカミだ~!」って言うな!

オオカミが街中にいるか!!

あと、虫取り網で、リン小姐を捕まえるな!

あと、ウ@チしてるとこ、デジカメで撮るなぁぁ!!!
残念ながらっ。。。 (たまご刑事)
2005-08-11 22:50:48
ニセ刑事ですっ(笑)!!



でも犬って、家族の中で順番つけたり頭イイんですよねぇ~!!



シェパードは子供にとってはデカイ存在ですからねぇ~

俺も子供の頃は、でかくて怖かった記憶があるっ。

でも虫取り網で捕まえられちゃうって・・・(笑)!!

人気者(人気犬??)じゃないですかぁ~!!
あ、そなんだ・・・ (RIN)
2005-08-12 00:16:47
あ、ニセ刑事でございますか

うちの父もリン小姐を連れているときに、

「あ、警察犬だっ!あのオジサンは警察の人

なんだよっ!」と、子供に指差されて

恥ずかしい思いをしたことがあるみたいです。



>でも虫取り網で捕まえられちゃうって・・・(笑)!!

>人気者(人気犬??)じゃないですかぁ~!!



いえいえ、小姐がブチキレる前に私が子供を

どやしましたから、事なきを得ましたが、

小姐が先にキレてたら、ただ事では済まされません

でしたわ・・・
コメントありがとうございます。 (jetblue)
2005-08-16 19:13:44
私は皇帝ペンギンを字幕でみました。

実際、ほとんどドキュメンタリー的にしか

字幕を追うことができなかったので、

案外擬人化を感じませんでした。

しかし、星になった少年で、

けっこうその節を感じた点はありました。



失ったもの、得たもの、

いろいろなものを総括して、

人間が作ったモノについて総括してみるのも、

決して悪くないのでは、そんな考えが

浮かんでくるときがあまりにも多いように感じます。
どうもありがとうございます (RIN)
2005-08-16 20:11:06
jetblueさま

コメントどうもありがとうございます。



>しかし、星になった少年で、

>けっこうその節を感じた点はありました



そうですか。

私自身、トレーニングに関わっている身なので、

哲夢くんや、タイの象使いには、非常に感情や

(動物との)関係が理解できましたが、

「動物プロダクション」のチンパンジーなどには、「演出しすぎっ」と、感じました。



>失ったもの、得たもの、

>いろいろなものを総括して、

>人間が作ったモノについて総括してみるのも、

>決して悪くないのでは、



その通りですね。

しかし、すごく難しいことでもありますね。

「人間が作ったモノ」にあまりにも囲まれ

過ぎているので、距離をおいて客観視するのは難しいです。

コメントを投稿

映画(その他)」カテゴリの最新記事