凛大姐&小姐的極楽日記!

今日一日、よいことがありますように!

鎮魂歌「嫌われ松子の一生」

2006-06-01 | 映画(その他)
遊び心をアチコチにちりばめ、歌アリ、踊りアリ、極彩色
に彩られたアップテンポな映画。

それにしても、独特の中島ワールドでトントン進んでいき、
まるでテーマパークのアトラクションに乗ってるような気分になるのですが、
映画が終わった後に残ったのは、なんとも言えない哀しみと切なさでした。

    
「誰がどう考えたって不幸な人生なのに、彼女にとってはすっごくハッピー!

っていうコピーがついていたんだけど・・・。
映画では、皆が松子のことが好きで、「彼女は神様だ。」
というわけですが・・・。

松子の年表を見てたら、(←公式サイト)平成元年から亡くなる13年まで
独りで引きこもってるんですよ。13年間ですよ!
光ゲンジがいても独りですよ!(←無季自由律俳句
ファンレターの返事も来ないし!

「女の子なら誰だって、お姫様みたいな人生に憧れる。」

っていうコピーもついていたんですが、この映画を観て思い出したのが
      
      「リトルプリンセス」
「頭が良くなくたって 綺麗でも若くも無くたって 
女の子は誰でも皆お姫様なのよ!
お父様から言って貰わなかったの?お姫様って!!
というセリフ。

女の子は、(たとえ30歳でも50歳でも)みんなお姫様なんですよ!
「憧れ」てるだけじゃなくて、ホントにお姫様なんですよ!

お父さんから「お姫様」と言われなかった松子は、ずっと
「お姫様」になれないまま「お姫様」に憧れ続けて、
「彼が私の白馬の王子様!」と思いこむことでお姫様になろうと
必死であがいてるんですよね。
なんだか、それがものすごく切なくて哀しくて・・・。

この映画って、男性と女性で感想が分かれるかもしれないですね。

男性からすると、どんなダメダメオトコでも、誰がなんと言おうと愛し抜こう
とする松子は、ホントに「神様」みたいな存在かもしれません。

でもね、オンナは、神様より、お姫様でいたいんですよ。
お姫様をスルーして死んで神様になっちゃっうんなんてやっぱり哀しい

それにね、女性からすると、リアルなんですよね。松子の生涯って・・・。
ああ、選択肢が少しズレたらこういう人生もあるかもしれない、って
すっごくリアルに感じちゃうんですよね。

教師首になるまでは、父親に気に入られるようにだけ考えて人生決定してきて、
その後は出会うオトコの愛情を得ることだけで、他のことを見ないんですよね。
その方が、ある意味、ラクなんですよね。迷わなくて済むから・・・。

周りの女友達や知人はちゃんと言ってるんですよ。
刑務所のオバサンだって、
「一ヶ月一緒に暮らしただけで・・・。面会には来たのか?」
って言ってましたしね!
まあ、確かに相手が荒川良良だったら、
「そんな早々オンナが出来るはずないもの!」
と私も思いそうだけど!(おお、やっぱりリアルだ・・・

刑務所仲間だったオンナ社長だって、
「そんなオトコとは地獄までつきあわされるだけだ!」
って言ってますしね。
まあ、確かに相手が伊勢谷くんだったら、
「地獄の入り口ぐらいまではつきあってもいいかな!」
と私も思いそうだけど!(おお、やっぱりリアルだ・・・

周りのオンナ友達も家族も、松子のこと好きだし、幸せになって欲しいけど、
「でも、言っても聞かないしなあ・・・。」って思っちゃうんですよね。
(ああ、どこかで何度となく言われたような気がするセリフだ・・・

それに、松子が、光ゲンジにのめり込む辺りでは、
自分は大丈夫だろうか???と不安になりました。
私は、まだウチの弟に自分の人生を原稿用紙に書いて送ったりしたこと
ないんで、大丈夫だと思います。
はっっ!!単に言葉の壁があるせいかっ?!

      
      ねーちゃん、チャイ語修行、加油!!

映画がすごくアップテンポなので、松子の生涯がものすごく波乱万丈で
恋多きオンナみたいな気がするけど、松子53年間の人生で、たぶん本気で
好きになったのは、伊勢谷くんだけではないでしょうか?
太宰に憧れる宮藤官九郎は、現実逃避のはけ口だったと思うし、
まあ、ショボイけど目がキレイな理容師荒川良良は、単に
「ただいま。お帰り」の場所への憧れかなあ・・・。

そんなことを思うと、人間、恋だ愛だとか言いつつ、結構
本気で好きになる相手って人生の中で限られてる気がする・・・。

そう思うと、それほどものすごく恋多きオンナでもないし、単に
ボタンの掛け違いが一個一個ズレてしまっただけ・・・
って感じがするんですよね。

雄琴でヒモの武田真次を殺した後、ベランダから飛び降りるけど死ねないところ
とかすごくリアルですよ!まあ、私はあそこまで運動神経良くないですけど!
でも、「ああ、もう死んじゃったほうがマシだよなっ!」と思った30分後
「それでも人間、お腹が減るんだよね・・・」とカップヌードルにお湯を
注いで3分待ったことはありますよ!こういうときでもちゃんと3分待つんだな・・・
とか思いつつ・・・

実は私、結婚中は雄琴に住んでいたんですよ。
いえ、風俗街ではありませんっ!雄琴と言っても広いですから・・・。
結構広い雄琴の一区画だけが、なんだか特殊な街なんですよね。
普通の国道沿いに、キラキラネオンの極彩色街が一角突然
現れますしね。

小姐将軍の散歩でキラキラネオン街からポツンとちょっと離れた
「男爵」っていう風俗店があって、時々そこまで散歩に行ってたんですね。
「男爵」の呼び込みのオジサンとよく立ち話してたんですが、
(暇そうでしたから・・・
ホンマ、べっぴんやなあ。ええ身体して、ホンマ綺麗や」

     
と、小姐将軍をベタ褒めしてくれるんですね。
話は、いつもシェパードの話ですよ。昔飼っていたらしくて・・・。
「10歳超えたら絶対肥えさせたらあかんで。シェパードは足腰弱いさかいなあ」
とかね。

結局、いつシェパードを飼っていたのか聞けずじまいでしたけど。

つい先日、前の家のあたりを通りかかったんですが、
田んぼと空き地だらけだった前の家の周りには、同じような新興住宅地が
同じような顔して立ち並び、「男爵」はなくなっていました。

「もう十分平成に入ってたけど、
    昭和は遠くなりにけり・・・
と、ちょっとセンチメンタルプチジャーニーでした・・・。

そんないろんなことが、頭の中をクルクル駆け巡って、中島テーマパーク
極彩色花畑の中で、なんだかボロボロ涙が出ちゃいました。

アップテンポアトラクションみたいな映画なのに、結構奥が深くて
あれこれ考え出すと止まらなくなりそうです。
「待って!今ならやりなおせる!」
と何度も登場する2時間ドラマの女王、片平なぎさも、
突然海外青年協力隊に入っちゃう柴咲コウも、松子の分身かもしれません。
ボタンが一個ズレなかったら、松子は片平なぎさや柴咲コウのような
別の人生を歩んでいたのかもしれない・・・。

いろとりどりの花や歌は、中島監督の松子への
(あるいは、ボタンを掛け違ったすべての人への

      
献花であり、鎮魂歌のように思え、
映画が華やかであればあるほど、余計哀しみと切なさを感じてしまいました。

とりあえず・・・。

独身マスターズメンバーはメンバー同士、
ボタンの掛け間違いが生じていないか、日々
相互チェックを怠らないようにいたしましょう・・・

ああでも・・・

        
       ウチの弟だったら、
地獄の底にさらに穴掘ってでもついていくわ・・・


       
一応メインだったら・・・見送りだけのつもりだったのに、
結局地獄フルコースの付き添いしてそう・・・

ま、どっちかなら、「嫌われ大姐の一生」になっても構わない・・・




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28 コメント

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タイトルで。。。 (二枚目好き。)
2006-06-03 02:00:11
お久しぶりでやんす~~

このタイトルすごいインパクトありますね。

いや~見てみたいですね。一生とは、、、なんぞや



一応メイン、CM出ましたね!

アロハ~ お食事だけで新聞出てましたね。

まあ元気に、日本と往復してるのか?

勝手にまた来るね~逃げ
リアル泣き (rabiovsky)
2006-06-03 03:36:53
RINさん、コメントありがとうございました。

私は神様みたいな人とは思わなかったなぁ~。

意地張ってかわいそうな人だなぁ~と思いましたね。

だって軌道修正しようと思うと悪いほうばっかり選択するし

あっこれ俺じゃん!!!やべぇ!(笑)

だけどあの引きこもりゴミおばさん状態は13年もあったんですか!

そんなに時間が立っていたなんてわからなかったですよ。

で雄琴ですが(笑)男性じゃないのに風俗街で話し込むって凄すぎます!

雄琴で風俗でイヌとくれば黒沢明の映画の脚本もした橋本忍先生の

監督作、「幻の湖」というトンデモ映画がありますよ。

もう凄すぎて脱力すること必死!見終わったとき金縛りにあった感覚を

味あわされました。

ちなみに「嫌われ松子~」私も最後泣いてました!!!マジです。
この映画、歌と踊りが、人生を (悠)
2006-06-03 07:00:26
彩ってくれてました。

(歌と踊りがなきゃ、悲惨な人生)。

それに、松子が「私の人生これで終わりだと思いました」って言っても、また、別の人生が始まってる、な~に、また、リセットしてってなのも、陽気な人生に一役かってました。



中谷さんの「日記」では、「まーげて、のばして、お客さまをつかもう」と子役に教えて、監督に怒られるってのがでてました
すごい映画でした (しんちゃん)
2006-06-03 08:08:27
 娘と見に行ってね・・・娘も後半30分泣きっぱなしで(笑)めちゃ衝撃を受けたみたいです(笑)



 で、「まげてのばして」を耳元で囁いてあげるんです(爆)



 原作をかって一気に読みましたが、原作の方がより悲惨だったヾ(@^▽^@)ノわはは



 結局はみんなの愛し方と松子の愛され方にギャップがあったことと、彼女自身、男に振り回されているのではなく、自分ですべて決定していた印象があります。
リアル~ (charlotte)
2006-06-03 12:07:07
こんにちは。

あつかましくお邪魔します♪

引きこもりは13年間でしたか…

お金はあったのだろうかとちょっと心配しちゃいました。

映画の松子の一生もそうですが、RINさんの文を読んでいたらまさにリアルに感じてきてしまったですよ。

少なからず松子に自分も重なるのかって思ったり。

私も原稿用紙にあんなに長くファンレターを書いたことなんてないけど、地獄の底まで落ちてもいいとか思ったりしたことあるし。あはは

「ホンマ、べっぴんやなあ。ええ身体して、ホンマ綺麗や」ってRINさんのことをべた褒めしたのかと思った~

「嫌われ大姐の一生」…う~ん、映画化キボン。爆
お姫様? (もじもじ猫)
2006-06-03 21:56:30
うーん、私の辞書にはその文字はないです・・・(爆)

松子まではいかなくても、

ヘンな男にしか引っかからない人、というのをリアルに知っているので、自分の選択を疑えよ!

と思って見てましたね。

回りも迷惑なんですよ、結構。
良々 (kazupon)
2006-06-04 10:42:59
RINさん、中島監督ってまず映画で何を伝えたいかという部分をちゃんと考えた上で、あとは

ドハデに演出するタイプなのかな?って思います。

これも一見派手な作品なんですけど、良く考えて

作ってるな~と思いました。

あっRINさん雄琴近いですよね。昔、男爵の前で

ルアー釣りした記憶があります(笑)

でも前もかかれてますけど、RINさんオッチャンに

声かけられますよね。良く(笑)美人オーラ出てる

んだと思いますよ!

>相手が荒川良良だったら、

「そんな早々オンナが出来るはずないもの!」

昨日大人計画の舞台観てきて生良々と生クドカン

見てきました(笑)裏嫌われ松子みたいな昭和の

話でしたけど・・。

良々さんって実際はかなりモテる人らしいですよ!

やっぱりリアルに感じました (Hitomi)
2006-06-04 20:51:51
RIN会長、こんばんは。

エンタテイメントに溢れたこの映画、しかし松子の一生にかなり涙しました。

しかも白馬に乗った王子様がいない分リアルなんです。

しかも引きこもりの中で一筋の光だったのが「光GENJI」なのもいい。しかもその中で内海くんを選んでるあたりがマニアぽくていいです。
地獄百景亡者の戯れ (wayhaoma)
2006-06-04 22:09:20
米朝師匠の落語ではありませんが、

金城クンだったら、自分がそこにいても

自覚なかったりして。

で、RIN大姐に向かって

「あれぇ、なんでこんなところにいるの?」…閻魔様に呆れられて帰って来られたり

するわけで。w

見捨て切れずに付き添う大姐



私は…どうでしょうねぇ…。

ミュージカルっぽい演出にお見受けしましたが

湿布映画の前哨戦(?)で観に行きたいです。

「山猫軒」のオヤジがゆるしてくれたら。w



ところで、あの、内海クンって誰ですか?
コメント多謝です♪ (RIN)
2006-06-04 22:21:54
コメントバック、遅くなってゴメンなさいっ



二枚目好き。さま



お久です♪

一生とは・・・幸せとは・・・なんぞや???

と、つい考えちゃう映画ですよ。

見てる間は、ジェットコースターに乗ってるみたいにドドドドーッと

過ぎちゃうんですけど。

元気に往復してるのか、そろそろ新作準備始めているのか、

それとも、まさか新作の話が流れてしまったのか一向にわかりかねますが・・・

まあ、とりあえず元気にはしているようですね



rabiovskyさま



あー、やっぱ泣いちゃいました?

>意地張ってかわいそうな人だなぁ~

意地張ってるってか、なんていうか、不器用なんですよねえ・・・。

ブレも激しいし。。。

美容師の仕事もソープ嬢の仕事もすごく真面目にがんばってたじゃないですか。

なのに、あっけなく伊勢谷くん出てきたら辞めちゃうし・・・

原作では、刑務所から伊勢谷くんが出てきて松子を捨てるまで美容師続けながら

お金貯めてました。

根はマジメなんですよね・・・。だから融通が利かないのかな・・・。

>あっこれ俺じゃん!!!やべぇ!(笑)

思えば、松子も「終身独身マスター」でしたから・・・。

反面教師として、よき教材として生かさなければなりませんっ!(敬礼!)

>男性じゃないのに風俗街で話し込むって

kazuponさんは、「男爵」をご存知みたいですけど、

風俗街からチョコンと離れてるんですよ。

ナンデカわかんないんですけど、一軒だけ・・・

>「幻の湖」というトンデモ映画がありますよ。

幻の伝説の映画ですね!

雄琴の次の駅の「堅田」のダイエーに入っていた映画館が潰れるときに

「サヨナラ上映」してました・・・。

見損ねましたけど・・・。

ダイエーは潰れ、近所にイズミヤができました。

ああ、平成も遠くになりにけり・・・

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