「反三国志」を古本で見つけたので、26年ぶりに再読しております。
(当時中学生でしたね・・・)
史書「三国志」を基にした二次創作の講談、それを纏めたのが小説「三国志演義」。
しかし、大まかな歴史の流れ・・・後漢の滅亡、魏、蜀、呉の建国、蜀の滅亡、
魏から司馬氏クーデターで晋が建国、そして呉の滅亡で三国は晋に統一・・・は
蜀の劉備陣営を主役とした講談・小説においても、変化することはありませんでした。
しかし、この中華民国時代に書かれた
(筆者の言葉を借りれば、「野に埋もれていた歴史を掘り起こした」)
小説は、蜀の劉備陣営が「勝利」する物語となっています。
徐庶の母親奪還からのif展開によって歴史は転換し、
劉備は荊州、そして蜀に確固たる地位を築き、中国統一を進めることになります。
・・・しかし。
劉備、そして蜀陣営を持ち上げ、曹操・魏陣営を落とすことは
「三国志」における見せ場の存在をなくすことになりました。
・・・そう、この三国志には「三顧の礼」も「赤壁の戦い」も存在しません。
孔明は関羽が呼びに行ったら何のドラマもなくやってきます。
(あと、たぶん長坂橋の戦いの趙雲単騎駆けとかもなかった様子・・・)
例えて言うなら、コーエーの歴史シミュレーションを劉備陣営でスムーズにプレイした
その内容をリプレイ文に纏めたような、そんな印象。
ある意味ストレスの無さが昨今の異世界ラノベにも通じるような気もいたします。
二次創作をベースにした三次創作、というのは
その創作を加える塩梅をどうしていくのか、ということを
ある意味二次創作よりも慎重に考えなくてはいけないのだなぁ、ということを
しみじみと思いながら、読み進めております。
(当時中学生でしたね・・・)
史書「三国志」を基にした二次創作の講談、それを纏めたのが小説「三国志演義」。
しかし、大まかな歴史の流れ・・・後漢の滅亡、魏、蜀、呉の建国、蜀の滅亡、
魏から司馬氏クーデターで晋が建国、そして呉の滅亡で三国は晋に統一・・・は
蜀の劉備陣営を主役とした講談・小説においても、変化することはありませんでした。
しかし、この中華民国時代に書かれた
(筆者の言葉を借りれば、「野に埋もれていた歴史を掘り起こした」)
小説は、蜀の劉備陣営が「勝利」する物語となっています。
徐庶の母親奪還からのif展開によって歴史は転換し、
劉備は荊州、そして蜀に確固たる地位を築き、中国統一を進めることになります。
・・・しかし。
劉備、そして蜀陣営を持ち上げ、曹操・魏陣営を落とすことは
「三国志」における見せ場の存在をなくすことになりました。
・・・そう、この三国志には「三顧の礼」も「赤壁の戦い」も存在しません。
孔明は関羽が呼びに行ったら何のドラマもなくやってきます。
(あと、たぶん長坂橋の戦いの趙雲単騎駆けとかもなかった様子・・・)
例えて言うなら、コーエーの歴史シミュレーションを劉備陣営でスムーズにプレイした
その内容をリプレイ文に纏めたような、そんな印象。
ある意味ストレスの無さが昨今の異世界ラノベにも通じるような気もいたします。
二次創作をベースにした三次創作、というのは
その創作を加える塩梅をどうしていくのか、ということを
ある意味二次創作よりも慎重に考えなくてはいけないのだなぁ、ということを
しみじみと思いながら、読み進めております。