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オールスター:スーパーマン

2016-02-27 | 漫画
太陽有人探査船を救ったことで、大量の太陽エネルギーを浴びたスーパーマン。
かつてないほどの強大な力を手に入れたことの代償は、
大量の太陽放射線被曝による、確実に訪れる「死」。
そしてそのすべては、宿敵であるレックス・ルーサーの陰謀だった。
避けがたい「死」を前に、残された使命を達成するため、
「十二の偉業」を達成するスーパーマン。
彼がその生命のすべてをかけて成し遂げる偉業とは・・・?

DCの「オールスター」とは、いわゆる『正史』の設定を活かしながらも
『正史』には繋がらない作家による独自設定の物語・・・であり、
先には「イヤーワン」と「ダークナイト・リターンズ」の間を埋める作品となる
フランク・ミラーによるバットマンとロビンの物語「オールスター:バットマン&ロビン」が登場しています。
(本国では刊行が途中で止まったまま「DK3」が始まってしまったわけですが・・・)

そして、全アメコミヒーローの元祖である「鋼鉄の男」の「オールスター」を生み出したのは
NEW52でもこのヒーローの新たな誕生に立ち会った、グラント・モリソンでした。
かつて手がけた「ドゥーム・パトロール」誌などのコミックや
アメコミ史+自伝的な側面を持つ「スーパーゴッズ」などで
そのエキセントリックさが語られることが多いモリソンですが
特に「スーパーマン」に関しては、深い愛情に由来するマニアックさと
まっすぐで王道の展開の中に絶妙に隠された伏線、という
そのライターとしての能力を最大限に発揮した作品をぶつけてくる印象があり、
今作もまさにそんな1作となっております。

スーパーマン/クラーク・ケント、ロイス・レーン、ジミー・オルセン、
レックス・ルーサーにビザロといったおなじみの面々も
これまでに描かれ、語られてきた側面を活かしつつ、モリソンによる新たな解釈が加えられ
特にジミーはかつての個人誌の設定を活かした、
ただのコメディーリリーフやスーパーマンを呼ぶ役に終わらない活躍を見せています。

まずは解説を読まずに最初から最後まで、ストーリーを楽しんで。
それから解説を見つつ再読してみてください。
最後のシーンまでの展開が、いかに巧妙に構築されているか。
そして、ルーサーの企みとスーパーマンのそれに対する対策が
どういう形で進んでいるのか、を認識しながら読むと、
また新たなこの物語の側面が見えてくるようにも思います。

アラン・ムーアがかつて書いたスーパーマン最終話「何が鋼鉄の男に起こったか?」とも違う
もうひとつの「スーパーマン最終回」ともいえる今作。
映画「マン・オブ・スティール」→「バットマンvsスーパーマン」で
スーパーマンというキャラのことをもっと深く知りたい、と思った方にもおすすめしたい1冊です。

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