うちへおいでよ

♪しっあ~わせ~ふ~っくらこ~ん

年中無休の道の駅です
遊びに来てね

『花と流れ星』

2010年01月02日 | 聴く・読む
 

それが何だったかは忘れてしまったけれど、何かで高評価だったので
図書館に予約していたもの。年末に順番が回ってきました。
ホラーということなので、正月早々読むには重たいかなぁと思いつつ、
予約が詰まっているから延滞もできないしね。

ストーリの先読みができてしまって、ほらやっぱりねー、と
いい気になっていると、えーっ!?そうきたかー!とことごとく
裏をかかれてしまう、悔しいけれど痛快な作品たちでした。

1作目の『流れ星の作り方』を読んでいる最中、素敵なお話なので
これは朗読の候補になるかも、と思ったのですが、最後のシーンの
あーそうだったのかー…な告白によって、残念ながら候補から
外さなくてはならないかな…と。健常者との区別なく、あらゆる情報を
与えられるべきだとは言われても、やはりちょっと読みにくいです…。

ところで本作は、死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。
その助手の凛。凛にほのかな思いをよせる、売れないホラー作家の道尾。
という3人が登場するシリーズ物らしく、前作・前々作を読んでいないのは、
ウケるツボを気付き損ねているかも。いつか読んでみたいと思います。


   
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『八朔の雪』

2009年12月27日 | 聴く・読む
図書館の本は、予約したことをすっかり忘れた頃に回ってきます(笑)
これも随分前だったなぁ、予約したの。

 『八朔の雪』 みをつくし料理帖

   高田 郁

     詳細を見る

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。
店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で
両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、
天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、
彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが……。
料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、
それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作。

          

主人公のは、文中にあるこの表記通りの娘。

 丸顔に、鈴を張ったような双眸。ちょいと上を向いた小さな丸い鼻。
 下がり気味の両の眉。どちらかと言えば緊迫感のない顔で、
 ともに暮らす芳(よし)からも「叱り甲斐のない子」と言われている。
 それなのに料理が絡むと、自分でも抑えようのない感情が生まれて、
 それが顔に出てしまうのだ。

そんな彼女の周りには、多くは語らないが、彼女を深いところで支えてくれる
人々がいて、彼女に降りかかる幾多の困難を乗り越えるヒントをくれます。
特に、正体不明のたまにやってくる客、小松原様がキーパーソン☆
そんなキャラクター達が魅力的なので、いつかドラマ化映画化もあるかも???

4つの章からなり、それぞれサブタイトルになっている料理が登場します。
『ぴりから鰹田麩』『ひんやり心太』『とろとろ茶碗蒸し』『ほっこり酒粕汁』
なんとも美味しそうな料理名。シンプルなんだけれど、手間隙かけたこだわりの味。
章ごとに1つの話ではあるけれど、伏線というのでしょうか、それぞれが
後にいろいろと絡み合うので、順番通りに読むのをおすすめ。
ああ、あれがここにこうかかってくるのかぁ。。。と一番驚いた?納得した
キーワードは、ある四文字熟語です。
あ、そうそう、4つの料理のレシピが巻末に載っています。
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禁断のパンダ

2009年11月16日 | 聴く・読む
パンダブームが続いているりらっ妻。
装丁買いしちゃいました。

まだ読んではいないのですが、『このミステリーがすごい!』大賞
第6回 2008年大賞受賞作だったんですね。

「この10年で一番美味しいミステリー。いますぐフレンチが食べたくなる」
                           大森望(翻訳家・評論家)
「美食というのは体に毒だ。でもこのミステリーでなら大丈夫。ごちそうさま!」
                           香山二三郎(コラムニスト)
「まさしく美味――この美食ミステリーを『このミス』大賞に迎えられたことを、
 選考委員として誇りに思う」             茶木則雄(書評家)
「グルメファンは大注目」                吉野仁(書評家)

と、選考委員から絶賛された★★★の美食ミステリーだそう。
パンダはどう関係するのかしら。。。?
ま、あとでゆっくり読むことに致しましょう。
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『告白』

2009年10月24日 | 聴く・読む
  

第一章  「聖職者」が小説推理新人賞を受賞した、作者のデビュー作。
『2008年度週刊文春ミステリーベスト10』第1位、
『このミステリーがすごい!』第4位、『2009年本屋大賞』受賞とのことで、
内容も知らないまま図書館に予約。やっと順番が回ってきました。

とある中学の一クラスの終業式の日。その日を最後にある事情から退職する
女教師の驚くべき「告白」から物語は始まります。

1つの殺人事件についてを、それに関わった複数の人間が語るという形で、
各章ごとに語り手が変わります。ひとつの出来事が、立場が違うとこうも
見方・考え方が違うものかと、驚くやら納得するやら。

一気に読破してしまいました。殺人事件なので、楽しい話でもないし、
読後感が良いものでもありませんが。でも、各立場の話を読んだからか、
もう一度最初から読み直してみたいと思いました。


この話、松たか子さん主演で映画化されるそうです。
地元での撮影があり、エキストラを募集していたのでちょっと気になったのですが、
募集は「中学生か中学生に見える人」とのこと。無理でした…
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『日傘のお兄さん』

2009年07月29日 | 聴く・読む

  

選挙中でもないのに、政党の宣伝カーがしょっちゅう回ってきます。
総選挙日程が決まったことで、より多く回ってくると思われ。。。
来月朗読の担当月で、今月中に録音しなければならない私にとっては
非常に頭の痛い問題です。広報車が来る度に朗読を止めるのは
調子が狂いますし、プツプツッという雑音も入ってしまいます。

そんな訳で、今回は早いうちに録音してしまうことにしました。
何を読むか迷い続けていましたが、以前某所で良い評価がされていた
短編小説を偶然図書館で見つけたので、それにすることに。

『日傘』が時期的にも合うし。と言いつつ、朗読するのは表題作ではなく
『あわになる』なのですが。前述の評価で特に良いとされていたので
読んでみたら幽霊の話で、これまた時期的に良いのではと思ったので。
最初のうちは幽霊だとはわからないんですけどね。そこがまたいいかと。


「15か月だそうです。死んだものが、新しく生まれるまで。」

不慮の事故でなくなってしまった24歳の女性の、その15ヶ月間の物語。
他の人からは見えず、声も聞こえず、気配も感じてもらえない。
足はあるけれど地面の感触は感じられず、物にも触れられない。

葬儀で自分の死を悲しむ人を見て抱く複雑な感情、思い出せないこと、
あることをきっかけに思い出す昔の想い、後悔や切なさ、もどかしさ。

ただ一人、自分が見えていた人がいて、とても意外な人で、
その人が思いも寄らない提案をする。。。


感情を込めすぎないように淡々と朗読しよう、声を作らないようにしよう
と思っているんですけどねぇ。。。まだまだ難しいです。


ふと、辺りを見回してみる。気配を感じてみる。
見えないけれど、感じないけれど、もしかしたら、
私の近くにも誰か居たりして。。。
なんて思ってみる夏の午後でした。

コメント (2)
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ガンガン

2009年05月21日 | 聴く・読む
図書館の予約制度はとても便利なものですが、 タイミングが悪いと困りますねー(笑)
予約した時期はバラバラなのに、待ち人数も随分と違っていたのに、予想に反して
同時期に何冊も一気に順番が回ってきてしまったのですよ。
『右岸』と海堂氏の2冊を一気に読んだ後には、『右岸』のコラボ作品『左岸』が。。。

  『左 岸』  江國 香織

     集英社

『市議会だより』の朗読当番が回ってきたりで、なかなか読めず焦りましたが、
『右岸』よりもずっと読みやすかったので、568ページの長編も何とか読破。
黄金週間で返却日が延びたおかげなんですけどね。

主人公が変われば、同時代の話とはいえメインになる話も変わるもので、
ああ、こういうことだったんだ、と初めてわかった内容もある一方で、
あれ?これしか語られないの?これじゃ何なのか全然わかんないじゃん
と思うようなこともあり、それは両方を読んだからこそわかることで、
つまりそれがコラボ作品ならではなのね、と妙に納得しました。
両方を手元に置いて、これって何だっけ?あ、そういうことか、と
読んでいくのが一番わかりやすいのかも。

ひとつの小説を舞台や映画・ドラマなどにしようとするとき、こういう風に
他の登場人物目線で内容を考えて脚本をおこすのかな、なんて思い、
だから、原作とは異なる展開が出てきたりもするのねぇ…と妙に納得。

読み出せばガンガン読むもので、(別に左岸にはかけてませんよ)
続いて回ってきたこちらも読破。田口・白鳥コンビの第四弾。

 『イノセント・ゲリラの祝祭』 海堂 尊

            宝島社

厚生労働省を相当悪く言っています。勇気あるな~(笑)
フィクションなのだけれど、ノンフィクションの部分が多々ありそう。。。
いろいろと言いたいことがあるのでしょうが、なかでも気になったのは
序章『賢人と街人』。これって物凄く深い文章な気がします。
Amazonのこちらのページで、表紙イメージをクリックするとなか見検索になり、
序章も読めますので、ご興味のある方はどうぞ。
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それからそれから

2009年05月20日 | 聴く・読む
本も読みました。図書館の予約が立て続けに回って来てしまって。

  『螺鈿迷宮』  海堂 尊

        角川書店

図書館の連絡からの猶予は1週間。そのギリギリラストに借りたものの、
その前に順番が回ってきた『右岸』を読んでいる最中で。。。
これがまた分厚くて中々進まなくて参りました。
どちらもまだまだ予約者が続くので延長は不可だし。

やっとのことで『右岸』を終えたとき、既にこちらの残り期間は僅か。
急いで読まなきゃ…と焦って読み始めたら、こちらはスイスイ読めました。
WBCアメリカ戦を観つつ、ゴミステーションのお掃除当番をこなしつつ、
観逃した『ヴォイス』の再放送を観つつも、一日で読み終えちゃいました。
テーマは重いんですけどね、『右岸』と違ってどんどん読めました。

そう、重いテーマです。終末期医療とか、死亡時医学検索とか、患者の権利とか。
医学専門用語など難しい内容もあるのだけれど、まったく知らない私でも
それなりに理解できました。と言うか、細かい所は頭がスルーさせたのかも
知れませんが(笑)

同時期にこちらの予約も回ってきまして、一気に読みました。

 『ジェネラル・ルージュの凱旋』  海堂 尊

             宝島社

映画で速水医師を堺雅人さんが演じるというのを読む前に知ってしまっていたので、
自然とそのイメージが頭に植え付けられてしまっていましたが、特に違和感も無く、
イメージが出来上がっている分、かえってスムーズに読み進められた気がします。

それからそれから、映画 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 も観ました。

原作を先に読んでいると、あれ?なんで?話が違うじゃん?といちいち気になり、
映画は映画と割り切るのにちょっと時間がかかってしまいました。前作同様、
グッチーが女性なのと、白鳥がカッコイイのにもね(笑)
しかも、読んでから間が空いてしまったからか『螺鈿迷宮』と内容がごっちゃになってしまい、
なんであのエピソードが出てこないのだろう…?と考えちゃったりすることもあり、
やはり私は、原作は後から読んだ方がいいのかも。。。と思いました。

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『右岸』

2009年03月09日 | 聴く・読む
   右 岸

   辻仁成

    集英社

『冷静と情熱の間』以来の江國香織さんとのコラボ作品。
女性目線の『左岸』に対する男性目線からの作品がこの『右岸』
図書館の予約の順番の関係でこちらを先に読むことに。
ネットで見たレビューによると、『左岸』が先の方が良かったらしい。。。

14日まで借りられるのですが、今週は朗読関係が3日もあり、
他に読まねばならないものがたくさんあるため、のんびり読んでは
いられません。予約が詰まっているから延長もできないし。

ところが長い! 図書館で渡された瞬間目が点になりました。分厚くて…
約5年半もの連載をまとめたものだそうで、552頁もの長編だったんです。
しかも、また読みにくい文章で… いや、文章自体はそうでもないんですが、
内容があまり好みではなくて、ワクワク読み進められなかったんです。
期限があるから無理やり読んだという感じ。

女性目線の『左岸』を先にというのが私にはあてはまっていたのかも。
『左岸』を読んだあと、『右岸』への考え方も変わるのかもしれませんね。
ただ、R指定がついちゃうような内容が多いので朗読はできないなー(笑)
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『うらなり』

2009年03月02日 | 聴く・読む

 

夏目漱石の代表作 『坊っちゃん』 の登場人物、うらなり
マドンナに思いを残しながら、新任地へと赴いた彼のその後は…。

うらなりの立場から書かれた『坊ちゃん』です。
へぇ~、なんかおもしろそーと思って図書館で借りたのですが、
肝心の『坊ちゃん』の細かい内容をすっかり忘れていることに気付きました。
それでは楽しめないかなーと思ったら、ちゃんとうらなりが説明しながら
語ってくれているので大丈夫。あーあー、あったあった、そういうことー。
そんな風に思い出しながら読み進められました。
でも、『坊ちゃん』を読み直してから読んだ方が更に面白いでしょうね。
あとで読んでみようっと。

で、うらなりのこと、ちょっと見る目が変わりました(笑)
実生活でも、その人の立場になって考えると見え方が変わりますもんねぇ。。。
固定観念・偏見はいけませんね、うん。

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『ナイチンゲールの沈黙』

2009年02月19日 | 聴く・読む
 
今頃、こんなん読みました。
映画化・ドラマ化された、これに続く『田口・白鳥シリーズ』4部作の2作目。
 

いろいろなレビューを見ると、こっちが良すぎた、がっかり
みたいなことが多く書かれていたのですが、んー…
これはこれで面白かったけどなぁ。
第一部の2章の終わりの出来事で既に惹き込まれましたし。(単純)

その前に、いきなり第一章のタイトル「迦陵瀕伽」がわかりませんでした。
ふりがな振ってなかったら読めなかったし。ただの無知?

映画はグッチーが竹内結子さんと女性に変えていることもあって、
本を読んでいる間は、ドラマ版の俳優陣が頭に浮かんでいました。
あとから読むと独自のキャライメージはつけにくいですね。

で、今作は、まぁ、グッチーと白鳥さんの活躍が地味と言えばそうかな。。。
小夜が主役という感じでしたね。でも、刑事のコンビとか面白かったし、
ジェネラルの登場も、あとを読み進めていく上では重要だろうし。
あ、『ハイパーマン・バッカス』関連も面白かったです。あれ、観たいわ(笑)

という訳で、『田口・白鳥シリーズ』第3弾 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
第4弾 『イノセント・ゲリラの祝祭』へと進もうと思ったら、次はどうやら
桜宮病院、姫宮などが出てくるを読まないといけないみたい。

  との2冊、映画公開までに読めるかなぁ?
図書館の予約の順番からして厳しそう…
コメント (4)
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