リコのつぶやき

気持ちのままに色々と書いていきたい。

母の場合、娘の場合

2005-02-13 09:48:59 | Weblog
母は86歳で大往生したわけですが、生前ポックリ死にたいと
何時も言ってました。心筋梗塞の持病があり心臓の薬をいつも
持ち歩いていました。死ぬ三年前には俗に言う風船手術(血管を広げる)
もしていました。病院嫌いで少々のことでは病院に行こうとしません
でしたので、梗塞も進んでしまっていて心臓に血液が入ってくる3本の
血管のうちの2本がすでに塞がっている状態で残り1本で辛うじて心臓
を動かしているということでした。亡くなる日は老人会のバス旅行で
刺抜き地蔵へ行ってました。いつもは上まであがらなくて下で待って
いるのですがあの日は調子が良いからと言って上まで行ってお弁当も
全部食べられたとのこと。帰りのバスの中で倒れて皆様に迷惑をおかけ
しましたが、本人の望んだポックリ死をすることができました。
畳の上で死ねなかったけれどでも良かったと思います。ポックリ死ねました
から。高血圧で倒れた父の看病を長くして母は寝付くのを一番恐れてました。
母らしい死に方だと思いました。

娘は肝臓癌で15歳8ヶ月と21日で亡くなりました。
高校1年生になったところでした。あれから18年近く経ちましたが
1%でも可能性が残っていたら手術をしてもらって私の肝臓でも主人の
肝臓でも娘に分け与えたことは間違いのないことです。とにかく生きていて
欲しかった。30%しか可能性がないのよーなんて言っているのを聞くと
30もあるじゃないの。こちらは0なんだからーと胸のうちでつぶやいて
いました。悔いの残らないように良かれと思うことをするしかないですよ。
重い選択を読んでの私の気持ちを書きました。