吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

佐世保同級生殺人事件 その3

2014年09月04日 06時35分47秒 | インポート

 警察からいろいろ聞かれても本人の了解なしには話せないことも多い。特に患者サイドの家族や「身内の方」から、あとで「なんで、個人情報を明かしたんだ」とトラブルになることもある。面倒くさいのである。しかしながら、以後、監督官庁から捜査関係に必要な情報であれば関係諸機関に協力するようにと指示があってから「安心して」関係諸機関と対応するようにしたのである。さてそこで佐世保同級生殺人事件の話に戻す。この精神科医は、本事例が今後殺人事件に発展する可能性を示唆しながらも、個人情報保護の観点から個人の名前を児童相談所に伝えなかったのである。片手落ちである。自分もいつも重くとらえているが、医師の診断や判断というものは社会的に重くとらえられている。診断書一つで個人の社会生活を保障したり、逆に流れを変えたりすることにもなりうるのである。医師の一言には極めて重みがあるものと社会から判断されている。<o:p></o:p>

 


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