吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

美談?安全管理? その2

2013年10月18日 07時02分15秒 | インポート

  この事故を報道する場合は、テロップの片隅でもいいし、あるいはアナウンサーが最後の結びにでもいいのであるが、一言「遮断機のおりた踏切内は大変危険です。今回の報道は安易に遮断機内に侵入することを推奨したりするものではありません」と断りを入れるべきである。この事件の救助者に対してこぞってマスメディア各社が称賛することは、救命救助の精神の高さを伝えるということでよいことである。これはこれでよい。しかしその次のステップとして「危険をかえりみずに救助に向かう」ところまでマスメディが推奨していると誤解されるのが怖いのである。救助精神の精神性の高さと救助方法の良否は別問題なのであるがこの部分をきちんと報道しないと混同してしまう可能性がある。自己犠牲的に命を賭してまで他人を救助する行為は、結果論的には美談となるが、方法論的には蛮勇であり勧められるものではない。<o:p></o:p> 


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