吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

子宮頸がんワクチン「血を吐くような思いを10年」「科学的な裏付けは存在しない」対立する主張 その6

2024年02月29日 06時33分13秒 | 日記
 非常にデリケートな問題ですね。科学的根拠といってもそれを証明する手立てはなかなか難しいかと思います。もちろん、その方の症状がワクチン接種と因果関係があるのかないのか自分では分かりません。ただワクチン接種においては発生率は不明なるも副反応が一定数存在(頻度不明)することは事実ですし、また社会的問題として今回の子宮頸がんワクチンを受けなかった女性で毎年1万人が子宮がんに罹り毎年3000人も亡くなっていることも事実です。この死亡者数は世界の先進諸国において日本は1番多いそうです。別に世界の中でこのように死亡者数が多いことが全世界に対して恥ずかしいことだと言っているわけではありません。ただ世界から「えっ日本が何故?」と注目はされているでしょう。
 おそらくは因果関係があるという一部の主張と、因果関係がないとする立場での法廷闘争になりますが、科学的根拠(医学的統計結果)からすると「因果関係なし」となるかもしれません。もちろん法廷での判断は因果関係の有無で争われるのではないところが微妙な所です。