吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その2

2020年07月15日 06時19分32秒 | 日記
 案の定である。恐れていた高裁逆転判決である。この事件は外科系の医師すべてを震撼させているまさにありえない事件である。ありえない理由については過去このブログで逐一例証しているのであえて取り上げないし各メディアが報じている被告の論調の通りである。しかも被告側の医師鑑定人は自分もよく知っている医師である。論理的な方である。今回の逆転判決ではこの医師鑑定人の意見は全く無視された。
 医療従事者以外の医学知識のない一般人ならともかく、術後の体液、血液の飛沫が飛び散った術野近くの皮膚を舐めるなどと言う行為は医療従事者なら絶対にしない。人の体液、血液の中にはどんな病原性微生物がいるかわからない。感染管理の基本原則である。あえてそれを舐める行為は自殺行為である。