吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

早く治る薬 その6

2013年02月25日 06時48分11秒 | インポート

 また漢方薬が効いていたとしても、こちらから「その後、効き目はどうですか?」と聞いてはじめて効能に気がつかれる場合も多い。「あ~そういえば何となく最近調子がいいです。症状がここ1週間ほどでていませんね」とマイルドに効いているような場合も多い。漢方薬はもともとが「体質改善」を基本とするものらしい。講演で聞いた話であるが、「西洋薬が森の中の木を一本一本を個々に治すのに対して、漢方薬は森全体、つまり土壌も含め全体的に改善をさせるものである」といわれた。だから土壌改善までにはある程度時間がかかるし、その後、二次的に一本一本の木、つまり個々の症状も治ってくるというのである。ただ錠剤もないことはないが、あの顆粒の剤型を苦手とする患者さんも結構いる。自分個人的には、すっきり爽やかなシナモン味のようなものもあり美味しいと思う。まあこれは好みの問題である。なんと最近では大の大人の方でも「私粉薬は飲めません」と平気で断られる場合もかなりある。「良薬口に苦し」は現在では通用しない。