吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

結核その4

2008年01月22日 12時58分54秒 | インポート

 結核は空気感染と書きましたが、これは結核菌が空気に乗ってフワフワと飛んできてそれを吸い込むことで感染する様式をいいます。風邪やインフルエンザは飛沫感染といい、咳やクシャミの「しぶき」がこちらの粘膜に付着することで感染します。ということは飛沫感染は「しぶき」の到達距離である数mよりも離れれば感染しませんが、結核は距離がはなれていても感染の危険性はあります。特に締め切って換気されていない室内に同席すれば危険性はきわめて高いですね。違う部屋でも同一の換気ダクトを有する建物で隣の部屋に居る人に感染した報告もあります。感染しないためには窓を全部開け放して常に風を通してやります。結核の飛沫核(菌体そのもの)は大気中に流れれば拡散してほとんど感染することはないでしょう。