吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

結核 その2

2008年01月18日 06時20分45秒 | インポート

 ツベルクリン反応というのがあります。これで、その人が結核にどの程度感染している状態なのかを判断します。例外もありますが、陰性であれば結核菌に感染したことがない人であり、陽性であれば結核菌に感染したことがあるということです。またもし強陽性であれば、感染していて発病の可能性がありうると考えます。つまり結核とは感染したまま発病しない状態が続くということがありえます。例えば大きな病気をしたり高齢になって免疫力が低下してから、以前罹っていた結核が発病するなんていうのもあります。このように感染が疑われる集団や発病しやすい状態を含めてハイリスク・グループといいます。また病院の中でも救急部門は感染した患者に接触する可能性が高くハイリスク部署ということになります。