「エコ‐エボ‐デボの夜明け」とは?
『生態進化発生学』
東嶋和子 (科学ジャーナリスト・筑波大学非常勤講師)
京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞に輝いた。
山中教授は、成熟した体細胞を初期化して、あらゆる細胞になる能力をもつiPS(人工多能性幹)細胞をつくりだすことに成功した。マウスでのiPS細胞作製から6年という異例の早さでの受賞に、研究者や医療関係者のみならず、バイオ業界全体が久々の高揚感に湧いている。
10月12日、横浜で開かれたBioJapan2012。朝一番のセッションに急遽、山中教授が登壇すると、会場を埋めた聴講者がスタンディングオベーションで迎えた。
私も手放しで、うれしかった。「日本という国が受賞した」というのはまさにその通りで、ES細胞から始まる再生医療研究を引っ張ってきたのは、大勢の日本人研究者たちである。
容易に結果が出ない再生医療に地道に取り組んできた研究者、医者、患者のみなさんの奮闘は、東嶋和子著『人体再生に挑む』(講談社)でぜひご覧いただきたい。WedgeInfinity.,2012年10月30日
『生態進化発生学』
東嶋和子 (科学ジャーナリスト・筑波大学非常勤講師)
京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞に輝いた。
山中教授は、成熟した体細胞を初期化して、あらゆる細胞になる能力をもつiPS(人工多能性幹)細胞をつくりだすことに成功した。マウスでのiPS細胞作製から6年という異例の早さでの受賞に、研究者や医療関係者のみならず、バイオ業界全体が久々の高揚感に湧いている。
10月12日、横浜で開かれたBioJapan2012。朝一番のセッションに急遽、山中教授が登壇すると、会場を埋めた聴講者がスタンディングオベーションで迎えた。
私も手放しで、うれしかった。「日本という国が受賞した」というのはまさにその通りで、ES細胞から始まる再生医療研究を引っ張ってきたのは、大勢の日本人研究者たちである。
容易に結果が出ない再生医療に地道に取り組んできた研究者、医者、患者のみなさんの奮闘は、東嶋和子著『人体再生に挑む』(講談社)でぜひご覧いただきたい。WedgeInfinity.,2012年10月30日