バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

微生物によるアラビトールの製法

2005年09月16日 | 菌類 細菌
 
 所要で小豆島へ帰省しておりました。この島は醤油、オリーブ,佃煮、胡麻油、素麺、さぬきうどんなどの産地としても知られる。瀬戸内海では農産物が工業につながり付加価値を挙げることで成り立っています。紅葉の寒霞渓もすぐにその季節を迎えます。日本100景の一つに選ばれたのも50年ほど前です。そこで産まれ5歳で親爺の転勤で伊豆の大仁で育った経緯が少年期でもあります。第二次大戦を挟んでの苦しい歴史の中で親爺は合成酒、アセトンブタノール発酵、ペニシリン、ストレプトマイシン、ロイコマイシンなど抗生物質のR&Dの先頭を受け持っていました。終戦の日(1945年8月15日)のような、ぎんぎらした陽気の中での観音寺の墓地にお骨を納めたという次第です。カットの写真は小豆島オリーブ公園での実のついたオリーブの樹です。

◇微生物によるアラビトールの生産技術の現状

D-アラビトールは、甘味料として有用であるだけでなく、キシロースやキシリトールの原料としても有用である。

出願番号 : 特許出願平11-178514 出願日 : 1999年6月24日
公開番号 : 特許公開2001-8682 公開日 : 2001年1月16日
出願人 : 味の素株式会社 発明者 : 野崎 博之 外4名

発明の名称 : D-アラビトール、D-キシルロース及びキシリトールの製造法

【課題】 D-アラビトールを効率よく製造する方法、及び同方法を利用してD-キシルロース及びキシリトールを製造する方法を提供する。
【解決手段】 メチニコビア属に属し、D-アラビトール生産能を有する微生物、例えば、メチニコビア・パルチェリマ、メチニコビア・ロイカウフィ、メチニコビア・ビクスピダタ、メチニコビア・ルナタ、メチニコビア・ゾベリを、糖質を主炭素源として含む培地で好気的条件下で培養し、同培養液中にD-アラビトールを生成させる工程と、同培養液にD-アラビトールからD-キシルロースを生産する能力を有する微生物を接種して培養し、同培養液中にD-キシルロースを生成させる工程と、このD-キシルロースを含む培養液にD-キシルロースをキシリトールに変換する能力を有する微生物を作用させ、生成するキシリトールを採取する工程により、キシリトールを製造する。

出願番号 : 特許出願2000-401267 出願日 : 2000年12月28日
公開番号 : 特許公開2002-191388 公開日 : 2002年7月9日

出願人 : 東和化成工業株式会社 発明者 : 兎束 保之 外5名

発明の名称 : D-アラビトールの製造方法及びその実施に用いる新規微生物

【課題】 資化可能な炭素源を原料とした微生物によるD-アラビトールの生成反応において、グリセロールやエリスリトールなどの多価アルコール類を生産することが無く、高い選択性を有し、なおかつ、原料消費量に対して高収率でD-アラビトールを製造する方法を提供する。
【解決手段】 カンジダ・パラプシロシスに属し、資化可能な炭素源からD-アラビトールを選択的に生産する能力を有する新規微生物であるカンジダ・パラプシロシスFERM P-18006を用いてD-アラビトールを製造する。

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