バイオの故里から

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ウイルス持続感染による免疫均衡の破綻機序とその免疫治療法の開発

2007年08月04日 | 医療 医薬 健康
研究者 神奈木 真理  所属: 東京医科歯科大学医歯学総合研究科

報告概要 本課題では、レトロウイルス持続感染によってひきおこされる病態形成機序の解明と免疫治療法の開発を目的とした。主な研究成果として、日本に多いヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)感染腫瘍の動物モデルを完成させた。このモデルを用いて、宿主免疫とHTLV-I感染細胞の生体内バランスと腫瘍化の関係、腫瘍免疫の標的抗原を明らかにし、これを抗原とするワクチンによる抗腫瘍効果を実証した。これは今後の成人T細胞白血病の免疫学的予防治療法開発の原型を提供するものである。この他、HTLV-I感染経路と宿主免疫の関係、HTLV-I Taxの細胞周期促進機序、宿主免疫によるHIV-1抑制機序、HIV-1の感染嗜好性機序、HIV-1integraseの新しい機能についても新知見が得られた。J-Store >> 研究報告コード R030000013

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