「関節リウマチの治療には、抗腫瘍壊死因子(TNF)α療法を超える生物製剤の登場が待たれる」――。欧州リウマチ学会(EULAR)の「抗TNF製剤を超えて:新規生物製剤」と題した講演の冒頭、英Imperial大学のSir Ravinder Maini氏は、抗TNF療法の現状とこれからの関節リウマチ治療の展望について、こう切り出した。
近年、関節リウマチの治療に抗TNF製剤を含む抗リウマチ薬(DMARDs)が当たり前に用いられるようになったことで、治療効果に対する患者や医師の期待が大幅に高まっている。久保田 文=日経BP(メディカル)2008-06-16