杉山大介・西川博嘉
(国立がん研究センター先端医療開発センター 免疫TR分野)
近年,がんの新たな治療法としてがん免疫療法が脚光をあびている.その契機となったのは,抗CTLA-4抗体および抗PD-1抗体ががんの治療薬として承認されたことである.いずれの医薬品も,からだに備わる免疫系を操作し,がんを排除する免疫力を強化することによりがんを治療する.この“免疫によりがんを排除する”という概念が医薬品になったことは,これまでのがん治療に新たな選択肢をもたらした.このレビューでは,これまでのがん免疫学における基礎研究を紹介しつつ,基礎研究から臨床応用への橋渡し研究の成功例を示し,今後のがん免疫療法の進展について考察する.ライフサイエンス 領域融合レビュー 2015年4月21日
(国立がん研究センター先端医療開発センター 免疫TR分野)
近年,がんの新たな治療法としてがん免疫療法が脚光をあびている.その契機となったのは,抗CTLA-4抗体および抗PD-1抗体ががんの治療薬として承認されたことである.いずれの医薬品も,からだに備わる免疫系を操作し,がんを排除する免疫力を強化することによりがんを治療する.この“免疫によりがんを排除する”という概念が医薬品になったことは,これまでのがん治療に新たな選択肢をもたらした.このレビューでは,これまでのがん免疫学における基礎研究を紹介しつつ,基礎研究から臨床応用への橋渡し研究の成功例を示し,今後のがん免疫療法の進展について考察する.ライフサイエンス 領域融合レビュー 2015年4月21日