大阪大学
長年の謎:アミノ酸シスチンを取り込む輸送タンパク質を発見 シスチン尿症の新たな治療法開発に道
大阪大学大学院医学系研究科薬理学講座(生体システム薬理学)の永森收志准教授、金井好克教授らは、スペインIRB Barcelona、東京医科歯科大学との共同研究により、アミノ酸シスチンを尿から再吸収する輸送タンパク質(トランスポーター)がAGT1であることを明らかにしました。さらに、このAGT1は、重篤な腎機能障害に陥る疾患シスチン尿症の原因となるタンパク質rBAT※5 と結合する未知の因子の正体であり、AGT1の変異がシスチン尿症の一因になる可能性を示しました。シスチン尿症は、全世界では7000人に一人、日本では1-2万人に一人の割合で見られる疾患ですが、根治的な治療法が確立していません。
本研究成果により、シスチン吸収機能の全体像がはじめて明らかになり、加えてシスチン尿症の新たな治療法の開発が期待されます。日本の研究 2016年1月28日 > プレスリリースプレスリリース