バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

微小液滴を用いてタンパク質の結晶を1個だけ得る方法

2012年05月14日 | 酵素・蛋白質・ペプチド・核酸
-発生する単結晶の数を抑える技術-

、液滴が小さくなると内部の液体が動きにくくなり、宇宙空間など微小重力下での挙動に類似してくることに着目して開発された。このような、液体が動きにくい状態では、物質は液体によって運ばれることがなくなり、単純拡散によってのみ移動すると見なせる。これまで微小重力下でなければ実現しないと考えられてきた拡散律速による結晶成長を、この技術によって達成できた。さらに、この技術による結晶化に特有の現象を盛り込んだ理論式により、適した液滴の大きさを計算できる。この技術は、タンパク質の立体構造解析をより簡単にし、これまで結晶化自体が難しかったタンパク質の立体構造解析にも道を拓くことから、生命現象の分子レベルでの理解や医薬品開発等の産業応用への貢献が期待される。 産業技術総研・プレスリリース 2012年5月7日

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