血液製剤の不正製造問題で業務停止処分を受けた化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)に対し、医薬品の出荷停止で損害を被ったとして、帝人が損害賠償請求を検討していることが4日わかった。被害額の算定などを最終調整している。出荷停止にからむ化血研への損害賠償請求は行われていないが、帝人が提訴に踏み切れば他社にも影響がでそうだ。
帝人の医薬品子会社、帝人ファーマは、川崎病やギランバレー症候群の治療に有効な血液製剤として、化血研が製造する免疫グロブリン製剤「ベニロン」の販売を手がけている。 産経SankeiBiz.,2016.5.5