バイオの故里から

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ペプチドでTリンパ球の特異性をさぐる

2007年08月23日 | 創薬 生化学 薬理学
研究者 宇高 恵子
 所属: 京都大学大学院理学研究科生物物理学教室

報告概要 Tリンパ球の抗原認識の分子レベルでの機構を明らかにするために,合成ペプチドライブラリーをもちい,数種のMHC(主要組織適合性抗原)分子についてペプチド結合の特異性を調べた。また,抗原レセプターとMHC-ペプチド複合体の会合の特異性についても検討した。OX8ライブラリーを用いたMHCクラスI分子のペプチド結合の特異性を図3に示した。ペプチドの位置ごとに適合するアミノ酸の種類や結合にたいする貢献の度合いが違うことが分かった。ペプチド結合のGibbs Free Energyを考慮した数式から,任意のアミノ酸配列を持つペプチドについてMHC-Iとの結合能を予測するスコアリング法を考案した。スコアリング法を用いて,癌に特異的なTリンパ球を誘導するペプチドをスクリーニングした。ヒトの骨髄性白血病細胞で高発現している転写因子についてMCH-Iに結合が予想されたペプチドでTリンパ球が誘導できた(図1)。 J-Store >> 研究報告コード R993100834

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