バイオの故里から

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「他の論文にも不備?」阪大大学院の調査拡大

2006年09月10日 | NEWSクリッピング
大阪大大学院生命機能研究科(大阪府吹田市)のグループが、米国の科学雑誌電子版に発表した論文を内容に不備があるとして取り下げた問題で、研究科内の研究公正委員会が、グループの他の複数の論文について「同じような不備がある可能性がある」として調査していることがわかった。2006年9月10日 読売新聞

◇阪大が米誌に発表の論文取り下げ…著者の一人が自殺

 大阪大大学院生命機能研究科(大阪府吹田市)のグループが米国の科学雑誌電子版に発表した「染色体の複製にかかわるたんぱく質」に関する論文を、内容に不備があったなどとして取り下げていたことが6日、わかった。大学側はデータ改ざんなどの問題がなかったか調べている。
 論文は、教授ら5人の連名で提出。生化学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に7月12日に発表されたが、グループの申し出で8月2日に取り下げられた。
 6日に会見した近藤寿人・研究科長らによると、複数の共著者から研究ノートと論文のデータが違うなどの指摘があったという。
 論文の著者として加わっていた男性助手(42)が今月1日、研究室内で服毒自殺しており、パソコンに「仕事も一段落ついた。この辺でめどをつけたい。嫌になった」などという内容のメモを残していたという。近藤研究科長は「亡くなった助手が(論文の不備に)関与した事実はない。死と論文を関連づけるものも把握していない」と話している。
2006年9月7日 読売新聞

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