大腸菌などの細菌が細胞分裂する際に、遺伝情報を持ったDNA分子を、分裂後の細胞に均等に分配する仕組みを、大阪大大学院生命機能研究科の難波啓一教授ら日英の共同研究グループが解明した。米科学誌サイエンスの電子版で25日発表した。
研究グループは高性能の低温電子顕微鏡で、細菌の遺伝情報を格納したDNA分子「プラスミド」を観察した。
細胞内で複製されたプラスミドは、それぞれ「ParM(パーエム)」と呼ばれるたんぱく質繊維と結合。ParM繊維同士が接近することでプラスミドは互いに逆を向く。平行に近づいた2本のParM繊維はスライドしながら伸びていき、プラスミドを細胞の両端に送り届ける。時事ドットコム2012/10/26
研究グループは高性能の低温電子顕微鏡で、細菌の遺伝情報を格納したDNA分子「プラスミド」を観察した。
細胞内で複製されたプラスミドは、それぞれ「ParM(パーエム)」と呼ばれるたんぱく質繊維と結合。ParM繊維同士が接近することでプラスミドは互いに逆を向く。平行に近づいた2本のParM繊維はスライドしながら伸びていき、プラスミドを細胞の両端に送り届ける。時事ドットコム2012/10/26