バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

簡単な検査で、身体機能の老化度を評価

2016年12月31日 | 加齢 老化制御

日本の研究.com.,プレスリリース 掲載日:2016.05.12
京都大学 愛媛大学


握力と片足立ち時間を測ることで、身体機能の老化度の評価が簡単にできる指標を開発しました。

研究成果は、International Journal of Cardiology誌に発表されました。


愛媛大学の抗加齢予防医療センタ-の検診受診者を対象とした研究において、握力の低下(男性32.5kg、女性19.5kg未満)があり、さらに片足立ちで20秒以上立てない場合、身体機能の老化度が進んでおり、筋肉量、呼吸機能さらに認知機能の低下が認められました。

高血圧患者では、握力や片足立ち時間が低下しており、高血圧と身体機能の老化とには密接な関係が存在することも分かりました。さらに、握力も片足立ち時間も低下している場合は、脳、心臓、腎臓などの臓器障害も進んでいました。
https://research-er.jp/articles/view/46303

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの新しい診断と治療にmicroRNAsが有効

2016年12月31日 | からだと遺伝子

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの新しい診断と治療として エクソソーム中の筋肉特異的microRNAsが有効であることを発見

日本の研究,com プレスリリース 掲載日:2016.12.29
国立精神・神経医療研究センター

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP、東京都小平市,理事長: 水澤英洋)神経研究所(所長:武田伸一)ラジオアイソトープ管理室 橋戸和夫室長、松坂恭成研究員らの研究グループは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー (Duchenne muscular dystrophy; DMD) の病態メカニズムに、エクソソーム中の複数の筋特異的microRNAが関与することを発見しました。さらにエクソソームの放出制御が筋ジストロフィーの筋損傷の症状軽減に結びつくことも新たに示しました。
https://research-er.jp/articles/view/54032

無重力で骨関連遺伝子以外でも発現が急上昇する遺伝子を発見

2016年12月31日 | からだと遺伝子

無重力で骨関連遺伝子以外でも発現が急上昇する遺伝子を発見
―国際宇宙ステーション「きぼう」でメダカを8日間連続撮影―

日本の研究.com.,プレスリリース 掲載日:2016.12.29
東京工業大学

東京工業大学 生命理工学院の工藤明教授らは、国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟で骨芽細胞と破骨細胞が蛍光で光る遺伝子を組み込んだメダカを、8日間連続で顕微鏡を用いて観察し、両細胞の蛍光シグナルが無重力下で急速に活性化されていることを明らかにした。また、無重力に応答する遺伝子を調べた結果、骨関連遺伝子の他に5つの遺伝子、c-fos、jun-B-like、pai-1、ddit4、tsc22d3が発現上昇することを見出した。
https://research-er.jp/articles/view/54033

がん診断と治療の両方に適した放射性銅67の大量・高品質製造法の開発に成功

2016年12月31日 | 癌 ガン がん 腫瘍

がん診断と治療の両方に適した放射性銅67の大量・高品質製造法の開発に成功
―加速器で作る中性子が新たな診断・治療薬開発に道を拓く―

日本の研究.com >>プレスリリース 掲載日:2016.12.29
量子科学技術研究開発機構

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長 平野俊夫、以下「量研機構」という。)量子ビーム科学研究部門高崎量子応用研究所東海量子ビーム応用研究センター プロジェクト「加速器中性子利用RI生成研究」の須郷由美上席研究員、橋本和幸上席研究員、永井泰樹研究員(大阪大学名誉教授・東京工業大学名誉教授)、および、株式会社千代田テクノル(代表取締役社長:山口和彦)の川端方子研究員、佐伯秀也技術員、佐藤俊一技術員らは共同で、がんの診断と治療の両方に役立つことが長年期待されてきた放射性銅67(Cu-67)を、加速器で作る中性子を利用することにより大量かつ高品質で製造する技術を世界に先駆け開発しました。
https://research-er.jp/articles/view/54036



人間が立つことを支えるストレスタンパク質・αB-クリスタリンが....

2016年12月31日 | からだと遺伝子

人間が立つことを支えるストレスタンパク質・αB-クリスタリンが、一細胞レベルでもふんばりを支え、かたちを制御していることを発見

日本の研究.com プレスリリース 掲載日:2016.12.29
東京農工大学

東京農工大学大学院工学研究院応用化学専攻有機材料科学・材料健康科学寄付講座 跡見順子客員教授、清水美穂客員准教授をはじめとする研究チームは、ストレスタンパク質・αB-クリスタリン(αB)の多寡が、かたちの保持や接着といった細胞の基本的な機能を制御していることを、遺伝子工学的な手法を用いて世界で初めてあきらかにしました。αBは、不安定な二足立位姿勢を選んだ動物としての人間の筋活動を支えるタンパク質を追求するなかで我々が見出したタンパク質で、ヒラメ筋や脊柱起立筋といった抗重力筋で多く発現し、宇宙の微小重力環境実験動物モデルで顕著に減少します。細胞が重力に対抗してかたちを保持するためには、細胞外マトリクスとの接着に加えて、細胞骨格タンパク質との接着点における安定性が必要で、αBがその機能を担っていることが本研究から明らかになりました。この研究成果は寝たきりなど超高齢社会において重要となる疾病を予防するためのメカニズム解明につながることが期待されます。
https://research-er.jp/articles/view/54047