バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

多剤耐性緑膿菌「思いのほか広がっている」

2010年09月09日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
 多くの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌(MDRP)が、全国の医療機関の6割で検出されたことが、日本化学療法学会の調査でわかった。
 MDRPは帝京大病院で今年6月以降、患者4人が感染、うち1人が死亡している。同学会は「思いのほか広がっている」と警戒を呼びかけている。読売新聞(web版)2010-09-08

鳥インフル:ワクチン技術、インドネシアに 

2010年09月09日 | 医療 医薬 健康
 強毒性鳥インフルエンザ(H5N1)から変異した人から人に感染する新型インフルエンザ発生に備え、一般財団法人「阪大微生物病研究会」(大阪府)がインドネシアの企業に、今年度からワクチン製造技術の提供を始めた。同国はH5N1の最多発生国だが、先進国から同国の検体でできた高額ワクチンを売りつけられることに不満でウイルス提供を拒否し、国際問題になっている。契約はワクチンの国内製造の道を開き不満を解消させるだけに、問題解決の糸口になる可能性がある。毎日新聞(web版)2010-09-08

抗がん剤:体内での動きくっきり画像化…MRI造影剤封入

2010年09月09日 | 癌 ガン がん 腫瘍
 抗がん剤と造影剤を封入した高分子微粒子を投与すると、マウスの大腸がんに抗がん剤が集積し、がん組織だけが白く写る(左)=東京大・片岡研究室提供 体内での抗がん剤の動きを画像化し、がんの患部にだけ集積させる新しい手法を、東京大や滋賀医科大などの研究チームが開発した。効き目や副作用をより正確に予測し、治療効果を確認しながら、がんの化学治療が可能になると期待される。毎日新聞(web版)2010-09-09

アシネトバクター対策を公表―感染症学会

2010年09月09日 | 健康・栄養機能性成分
 日本感染症学会は9月7日、多剤耐性アシネトバクターへの対策などをまとめ、ホームページで公表した。日本で多剤耐性アシネトバクターが分離されることは極めてまれだと指摘し、2例続けて分離した医療機関では、院内感染の可能性を考えて対応することが重要と呼び掛けている。CB News.,2010-09-08

有望な抗生物質をゴキブリに発見、多剤耐性菌にも効果 英大研究

2010年09月09日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
【9月7日 AFP】英ノッティンガム大学(University of Nottingham)は6日、同大学の研究者がゴキブリなどの昆虫から抗生物質として有望な物質を発見したことを明らかにした。研究成果は、6日から9日まで同大で開かれる英微生物学会(Society for General Microbiology)秋季大会で発表される。AFP BB News.,2010-09-07


生物進化の鍵を握る「構造」「文脈」「システム」を探る

2010年09月09日 | 医療 医薬 健康
池田 清彦/早稲田大学国際学術院教授

構造主義生物学者と呼ばれて
虫好きの生物学者である私が、進化生物学の論文を書くようになったきっかけは、ネオダーウィニズムを極端に推し進めた進化論――「社会生物学」はインチキではないかと思ったからです。欧米では1970年代にドーキンスの利己的遺伝子論などが出てきて、社会生物学はセンセーショナルに広がりました。1980年代に入ると日本の学者たちもこの動向に影響されて、「今西錦司も、もう時代遅れだ」などと言い始め、社会生物学は広く受け入れられていきました。
読売新聞(web版)
http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/research/kyoso_100727.htm