バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

細菌間情報伝達機構の分子メカニズムの解明と感染症治療への応用に関する研究

2009年11月01日 | 医療 医薬 健康
2006年度 研究実績報告書
 Autoinducer分子およびその誘導体の緑膿菌および培養細胞に及ぼす影響: これまでに合成した緑膿菌autoinducer分子およびその誘導体を用いて、緑膿菌の病原因子エラスターゼ・ピオシアニン産生に及ぼす影響について検討するとともに、培養細胞のアポトーシス誘導・IL-8産生に与える影響について検討した。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18390294

造血幹細胞の自己複製制御のエピジェネティクス

2009年11月01日 | 細胞と再生医療
2006年度 研究実績報告書
代表者:岩間 厚志
 Bmi-1による造血幹細胞制御において重要な標的遺伝子がCdkn2a(Ink4a/Arf)遺伝子座であり、異なる読み枠から翻訳されるp16^<Ink4a>とp19^<Arf>の2つの蛋白をコードしている。これらの遺伝子はBmi-1により発現が抑制的に制御されており、Bmi-1遺伝子欠損マウスにおいては著明な発現の亢進がみられる。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18390277

PPARγリガンドを用いた大腸化学発癌予防の研究

2009年11月01日 | 医療 医薬 健康
2006年度 研究実績報告書
 核内受容体型転写因子であるPPARγは脂肪細胞や大腸癌細胞などに多く発現しており,大腸癌細胞では細胞増殖抑制・分化誘導・アポトーシス誘導作用などが明らかにされている.われわれはこれまでPPARγリガンドがNF-κB活性を抑制し腸管の炎症を抑え,アゾキシメタン化学発癌モデルマウスにおいて発癌を抑制し,PPARγ阻害剤が培養癌細胞の増殖を抑制することを発見した. 科学研究費補助金DB 研究課題番号:18390222

ゲノムインプリンティングが関与する脳神経系発達の制御機構

2009年11月01日 | 医療 医薬 健康
2006年度 研究実績報告書
代表者:吉川 和明
 ゲノムインプリンティングによって発現が制御されているNecdinの中枢ニューロン分化における役割を父性necdin遺伝子変異(Ndn^<+m/-p>)マウスを用いて検討し、以下の結果を得た。 1.大脳基底核原基(GE)由来ニューロン分化に及ぼすNecdinの影響。マウス胎児のGE細胞を脳由来神経栄養因子(BDNF)存在下で培養したところ、GABA作動性介在ニューロンの一種であるcalretininニューロンの分化が促進された。このcalretininニューロンの分化促進はTrkBの下流シグナル伝達系、とくにMAPK系を介して起こることが分かった。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18300122

歯髄・根尖部歯周組織の創傷治癒メカニズムの解明と再生療法への応用

2009年11月01日 | 細胞と再生医療
2006年度 研究実績報告書
代表者:吉嶺 嘉人
根尖性歯周炎における骨吸収は、根尖病変内に浸潤した各種免疫担当細胞より産生された種々のメディエーターにより破骨細胞が誘導された結果として惹起される。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18209057

造血幹細胞の非対称性自己複製を誘導する細胞外分子の探索

2009年11月01日 | 医療 医薬 健康
2006年度 研究実績報告書
代表者:依馬 秀夫
造血幹細胞の運命の選択肢は自己複製、分化、アポトーシスに大別される。申請者らは造血幹細胞をサイトカイン存在下で培養系すると、非対称性の自己複製をある確率で起こすことを見出した。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18060011

転写因子制御による血液細胞の増幅とその利用

2009年11月01日 | 細胞と再生医療
2006年度 研究実績報告書
代表者:北島 健二
 赤血球・巨核球の細胞分化に必須な転写因子GATA-1を欠損した赤血球系細胞が、試験管内で自己複製能・分化多能性を有することを見出した。GATA-1欠損赤血球系細胞の自己複製には、OP9ストロマ細胞及びエリスロポエチンが必須であり、どちらかの因子を欠くと細胞は速やかにアポトーシスを生じた。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18055020

1細胞内生体分子の定量法の開発

2009年11月01日 | 細胞と再生医療
2006年度 研究実績報告書
代表者:原田 慶恵
 1細胞中に存在する酵素の活性を計測する技術の開発を行った。まず、多数の凹(40×40×20μm^3)のあるPDMSマイクロチャンバーチップ上に細胞をまき、凹部に細胞を収めた後、ペプチドのC端に蛍光色素を結合させたFluorogenic基質を細胞溶解液と共に流し込み、カバーガラスを載せ、PDMSチップをガラス面に圧着し、約30pLの微小空間に細胞を閉じこめた。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18038047

タンパク質立体構造情報に基づく生物発光プローブの開発

2009年11月01日 | 医療 医薬 健康
2006年度 研究実績報告書
代表者:小澤 岳昌
 ペプチド切断酵素(Caspase)の活性化プローブを開発した.Firefly luciferaseのN末端とC末端をプロテインスプライシングで連結した、カン状luciferaseを新たにデザインし、caspase-3検出プローブとした。COS7細胞にカン状luciferaseを発現させ、アポトーシスシグナルに伴う発光シグナル変化を評価した。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18038042

発がん時におけるミトコンドリア遺伝子体細胞変異の蓄積によるがん増殖促進機構

2009年11月01日 | 細胞と再生医療
 mtDNA変異がアポトーシスを抑制し、結果的にがん増殖を促進することを示した(Cancer Res 2005 65;1655,Oncogene 2006:25;4768)。 (1)前がん段階におけるmtDNAの変異前がん段階においてmtDNA変異が重要な役割をはたすことを予測して、79人の白板症(Oral leukoplakia)患者の組織のmtDNAの全塩基配列を決定した。同時にアポトーシスの頻度をTUNEL染色によって判定した。科学研究費補助金DB 研究課題番号:18012045