バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

酸素添加装置、それによって水に酸素添加する方法

2007年12月10日 | 医薬工学 製剤 DDS
出願番号 : 特許出願平9-514228 出願日 : 1996年1月24日
公表番号 : 特許公表平11-507874 公表日 : 1999年7月13日
出願人 : ライフ インターナショナル プロダクツ,インク. 発明者 : テイラー ダリル エル. 外1名

発明の名称 : 酸素添加装置、それによって水に酸素添加する方法、およびその応用

水に酸素を添加するプロセスであって、水は水取入口(1)を通して密封された添加空間へと、また、1つあるいはそれ以上の乱流ミキサを通過するように導かれ、酸素が酸素取入口(17)を通して、添加空間における水へと導かれ、その後、乱流ミキサを通過し、酸素添加された水が回収される。本発明は、更に、酸素添加された水を反応媒体としてそこにおいて化学反応あるいは微生物反応を実行する好気性プロセスと、酸素添加された液体をビヒクルとして含有する薬剤を用いて身体に対する治療的処置を実行する治療的プロセスとを含んでいる。本発明は又、水に酸素を添加するための装置であって、水取入口と、酸素取入口を含む密封された添加空間と、1つあるいはそれ以上の乱流ミキサと、酸素添加された水のための出口(3)とを有するものに関係する。

メタノコッカス属に属する微生物由来のシャペロニン及びそれをコードする遺伝子

2007年12月10日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平9-350623 出願日 : 1997年12月19日
公開番号 : 特許公開平11-178573 公開日 : 1999年7月6日
出願人 : 株式会社海洋バイオテクノロジー研究所 外1名 発明者 : 古谷 昌弘 外1名

発明の名称 : メタノコッカス属に属する微生物由来のシャペロニン及びそれをコードする遺伝子

【解決手段】 メタノコッカス属に属する微生物由来のシャペロニン及びそれをコードする遺伝子。
【効果】 共存する他のタンパク質の安定化剤などとして有用なタンパク質、及びそれをコードする遺伝子を提供する。


ラセミ型トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸エステルの新規光学分割法

2007年12月10日 | ファインケミカル 中間体
出願番号 : 特許出願平9-356875 出願日 : 1997年12月25日
公開番号 : 特許公開平11-187895 公開日 : 1999年7月13日
出願人 : 田辺製薬株式会社 発明者 : 古谷 敏行 外3名

発明の名称 : 光学活性トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸誘導体およびその対掌体のエステルの製法

【課題】 ラセミ型トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸エステルの新規光学分割法および光学活性トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸またはそのエステルを用いる光学活性1,5-ベンゾチアゼピン誘導体の製法を提供する。
【解決手段】 ラセミ型トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸エステルに(2S,3S)体と(2R,3R)体のいずれか一方を選択的に加水分解する能力を有する酵素を作用させ、一方の光学活性体を加水分解したのち、反応液から各対掌体を分離、採取する。また上記のごとくして得られる光学活性トレオ-3-フェニルチオ-3-フェニル-2-ヒドロキシプロピオン酸またはそのエステルを分子内閉環反応に付し、ついでO-アルカノイル化/N-アルキル化して所望の光学活性1,5-ベンゾチアゼピン誘導体を得る。

iPS細胞:ESの規制指針、対象外--文科省専門委見解

2007年12月10日 | NEWSクリッピング
 「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の研究に対する規制について、文部科学省専門委員会は7日、「受精卵から作る胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を規制する指針は、生命の萌芽(ほうが)を壊す過程に注目したものなので、体細胞だけで作られるiPS細胞は規制対象にはならない」との見解で一致した。

 ただ、iPS細胞からは精子や卵子という生殖細胞を作れる可能性がある。同委員会の豊島久真男主査は「生殖細胞の研究については、現段階では各研究機関の倫理委員会に申請したうえで、透明性を持って進めてもらいたい」と述べた。【永山悦子】毎日新聞 2007年12月8日 東京朝刊

【特別寄稿 山中論文の真の価値】

2007年12月10日 | NEWSクリッピング
 今回は現役の研究者の方にご寄稿いただきました。
出典:[SciCom News] No.218 2007年12月10日号 No.1

 論文捏造問題について山中先生のiPS細胞の論文を例にとってポジティブな議論させていただきます。勿論、山中先生の研究に対する姿勢は敬服に値するもので、この問題をきちんとクリアされている点に敢えて注目したということです。

 捏造があったり、疑惑があったりすると大々的に報道して『とかく科学・・・』
と非難されることが多い昨今です、きちんとした仕事を取上げて、こういうふうに論文は書くべきなのだという点を議論したいと思う今日この頃です。

 そういう点で、今回の中山先生のiPSの論文は高く評価されるのだろうと思いま。
 マスコミ各社は、iPS論文でES細胞に代わる分化細胞ができたという点のみ、検証などは問題にせずに、報じておりました。またか・・・という印象なのですが、もし、もしですよこのiPS細胞が何か別の細胞のクロスコンタミだったらどうなのでしょうか?世の中にはテラトーマと呼ばれる分化する癌細胞というものがあります。樹立系の細胞ですから、もしこうした細胞をコントロールして中山先生が使っていたとしたら、そうした細胞がクロスコンタミする恐れは十分にあるはずですし、今欧米ではそうした問題が大問題として取上げられている真っ最中です。

 BBCのラジオ放送では11月20日に"Cancer Research Wasted Millions"と題して、誤った細胞が使われている実情について40分の特集番組を File on 4 で放送しました。論文の採択やグラントの採択にあたっては、STR分析で細胞を authentication することを必用とするという方向に行くべきだということが "No authentication no paper, no authentication no grant." として主張されていました。

 恐らく、今回のiPS細胞の投稿に際しては当然そうした指摘があったのだろうと想像します。論文では上皮細胞はしかるべき細胞の提供機関から購入し、出来たiPS細胞は確かにその購入細胞と同じルーツであるという点をいわゆるSTR分析によって確認しております。この点がクリアしている点はこの論文においてかなり重要な点だと思います。

 これだけでなく、色々な疑問をクリアして採択されたのが今回の論文だと思いますので、改めて、立派なお仕事だということが理解されるのです。論文が出たから立派だったというわけでは無い点を是非ご理解ください。