バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

培養細胞の変異能力を利用した革新的抗体作製システムの確立と抗体医薬創製

2007年05月13日 | 創薬 生化学 薬理学

作成者 岡山大学金山直樹
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 (1)変異能力のON/OFFスイッチを組み込んだDT40-SWにおいて,その変異能力をONにすることによって多様な抗体ライブラリーが得られることが示され,DT40-SW抗体ライブラリーからは種々のモデル抗原に対する抗体産生クローンの取得が可能であった。(2)取得されたクローンは,変異機能をOFFにすることによって抗原に対する反応性を安定に保持できたことから,変異機能をON/OFFできることの有効性が示された。(3)遺伝子修復因子の一つであるXRCC3の欠損をDT40-SWに導入することは,抗体遺伝子に導入される変異の質を変換するのに有効であることが示された。 平成17年度第2回採択産業技術研究助成事業 報告書バーコード 100009100

・トランスポーターマルチ発現細胞を用いた創薬を支援する薬物動態スクリーニングシステムの確立

2007年05月13日 | 創薬 生化学 薬理学
平成17年度成果報告書 開始年度 2005 (年)
終了年度 2005 (年)
作成者 東京大学前田和哉
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 肝臓の経細胞輸送のモデル系として新たにOATP1B3を取り込み側に発現する共発現細胞株(排泄側は、MDR1,MRP2,BCRPの3種)を樹立し、OATP1B3の選択的基質について、この細胞株により排泄トランスポーターを同定した。また、肝臓の血管側に存在する排出トランスポーターMRP3,MRP4を共発現系にさらに発現させたtripletransfectantを構築し、MRP3ノックアウトマウスから得られた血中濃度の変化がある化合物を定性的にtripletransfectantの結果から予測できた。また、創薬において汎用される動物とヒトとのトランスポーター機能の種差を検討するため、イヌOatp-A,Oatp-Cをクローニングし、基質選択性について検討した。 平成17年度第2回採択産業技術研究助成事業 報告書バーコード 100009099


RNAの新規細胞内導入法の開発と応用

2007年05月13日 | 細胞と再生医療
作成者 岡山大学大槻高史
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 CPPとしてTatペプチド、RBPとしてU1A蛋白質を挙げ、融合蛋白質TatU1Aを作製した。TatU1AとU1AsiRNA及びU1AshRNAの複合体が予想通り形成されること、細胞毒性を持たないこと、細胞内に自発的に侵入することを明らかにした。同様にTatEFTuによりアミノアシルtRNAを細胞内に導入可能であることを明らかにした。この方法の主な問題点は、細胞内にRNAが導入されても主にエンドソーム内に溜まってしまい、細胞質への導入効率が低いことである。この1つの解決法として、光照射の方法が有効だということを証明した。 NEDO平成17年度第2回採択産業技術研究助成事業 報告書バーコード 100009098


人工RNA触媒を用いた革新的な創薬技術の開発

2007年05月13日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 東京大学村上裕
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 まず小麦胚芽無細胞翻訳系において、部位特異的に標識アミノ酸を導入するため、内在の酵素によって認識されない直交型tRNAをスクリーニングにより得た。さらに20種類の通常アミノ酸の導入にも成功し、部位特異的に蛋白質を同位体標識する技術が確立できた。また非天然型ペプチドを合成するために再構成無細胞翻訳系を調製した。この際に、ある蛋白質を加えることで、ペプチドの収量が増加することを発見した。 平成17年度第2回採択産業技術研究助成事業 報告書バーコード 100009097

部位特異的に修飾・固定化が可能な高機能蛋白質を低コストに大量生産する手法の開発

2007年05月13日 | 創薬 生化学 薬理学
作成者 東京工業大学木賀大介
プロジェクト名称 P00041 産業技術研究助成事業

要約 本研究による進化分子工学に必須な、特定のアミノ酸を除去したタンパク質合成システムを構築した。そのために、必要なtRNA変異体を調製し、系を最適化した。当該アミノ酸の除去については、質量分析によって確認した。進化分子工学のターゲットとなるサイトカイン、および、これらと特異的に結合する受容体細胞外ドメインの発現系を構築した。上記両結果により、進化分子工学を進める準備はほぼ完了した。 平成17年度第2回採択産業技術研究助成事業 報告書バーコード 100009096

メタボと寿命、薄い関係?自治医大が2000人追跡調査

2007年05月13日 | 医療 医薬 健康
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人と、そうでない人との死亡率にほとんど差はないことが、自治医科大学の調査でわかった。

 内臓脂肪型肥満(腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上)であることに加え、〈1〉血液中の脂質の異常〈2〉血糖値が高い〈3〉血圧が高い――という三つの危険因子のうち二つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断される。読売新聞 2007-05-12

カラス:やっぱり賢かった 知的活動部分が発達--慶大グループ、「脳地図」作製

2007年05月13日 | NEWSクリッピング

 カラスの脳は思考や学習、感情をつかさどる大脳が大きく、その中でも知的活動に関する部分がよく発達していることを、慶応大の研究グループがカラスの脳地図を初めて作製して突き止めた。カラスは体重に占める脳の重さの割合がサル並みに高く、木の枝の一部を曲げて幹の中にいる虫をひっかけるようにして捕るといった、道具を作る場面も観察されている。これらの行動などからカラスは頭がよいと言われていた。今回の研究は、それを科学的に裏付けた。毎日新聞 2007年5月11日 東京夕刊