バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

遺伝子組換え植物工場

2007年01月17日 | 植物&農業
Plant Factory for GM Plant

安野理恵((独)産業技術総合研究所 ゲノムファクトリー研究部門 植物分子工学研究グループ 研究員)
松村健((独)産業技術総合研究所 ゲノムファクトリー研究部門 植物分子工学研究グループ 研究グループ長)

 Plant-madepharmaceuticals(PMPs;組換え植物由来医療用物質)に関する研究開発は,ラボレベルの試験研究から実用化へ向けた次のステップを踏み始めた。(独)産業技術総合研究所ではPMPs製剤化モデルシステムの構築を目指して,現在,パイロットプラントとなる「密閉型遺伝子組換え植物工場」施設の建設を進めている。本施設では,組換え植物の栽培から,それを原材料とする医薬品製剤化までの一連の工程を,閉鎖された同一施設内で実施するものである。本稿では,本システム開発のニーズとそのコンセプト,また建設中の植物工場施設の概要について紹介する。 月刊バイオインダストリー 2007年2月号

【目次】
1. はじめに
1.1 PMPsの優位性,国内外における研究開発の現状
1.2 密閉型植物工場施設のニーズ
1.3 国内外における野菜工場の現状と技術開発
2. 密閉型遺伝子組換え植物工場施設の概要
2.1 遺伝子拡散防止対策(封じ込め対策)
2.2 汚染防止対策
2.3 交雑防止対策
3. イヌインターフェロン発現イチゴの開発
3.1 CaIFNの歯周病に対する効果
3.2 CaIFN発現イチゴの開発
4. おわりに


精巣の細胞から卵をつくる―魚類精原細胞の性的可塑性―

2007年01月17日 | 海洋 水産
精巣の細胞から卵をつくる―魚類精原細胞の性的可塑性―
Production of Eggs Derived from Testicular Cells : Sexual Bipotency of Fish Spermatogonia

吉崎悟朗(東京海洋大学 海洋科学部 助教授)
奥津智之(東京海洋大学 海洋科学部 大学院生)

 精子に分化することが運命付けられている精原細胞を孵化稚魚に移植すると,この精原細胞は宿主卵巣内に取り込まれ,成熟を開始した。さらに,これらの宿主魚を成熟させた結果,精原細胞に由来する卵が生産され,次世代の作出が可能であった。以上から,魚類精原細胞は完全な性的可塑性を有していることを明らかにした。  月刊バイオインダストリー 2007年2月号 

【目次】
1. 生殖細胞の異種間移植技法
2. 精原細胞の移植
3. 移植精原細胞は宿主精巣内で機能的な精子を形成するか?
4. 精原細胞は卵に分化するか?
5. 精原細胞由来の卵の性染色体
6. 将来展望

遺伝子診断チップ

2007年01月17日 | 医療 医薬 健康
遺伝子診断チップ
Microfluidic Devices for Genetic Analysis

加地範匡(名古屋大学 大学院工学研究科 助手)
馬場嘉信(名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

 従来の化学・生化学分析法をマイクロスケールのチャネル内で実現するμTASは,オミクス研究の進展に貢献する基幹技術として期待されており,医療診断や環境分析といった様々な分野への応用研究が精力的に進められている。本稿では,ヒトゲノム計画に端を発するゲノム解析のために開発されたμTAS,特にマイクロチップ電気泳動を分析原理として利用した遺伝子診断チップについて紹介する。 月刊バイオインダストリー 2007年2月号
【目次】
1. はじめに
2. ハプロタイプ解析
3. SNPs(一塩基多型)解析
4. 挿入・欠失多型解析
5. 完全集積化型マイクロチップ
6. おわりに

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌に対して抗菌作用を示す微生物

2007年01月17日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平5-170581 出願日 : 1993年7月9日
公開番号 : 特許公開平7-23775 公開日 : 1995年1月27日
出願人 : 株式会社ミヤリサン生物医学研究所 発明者 : 前田 暁男 外1名

発明の名称 : メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌に対して抗菌作用を示す微生物

【目的】 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌感染症の予防剤および治療剤として、また、人以外にも、動物や環境等においてグラム陽性菌が害となっている事象に対して有用な新規な微生物。
【構成】 クロストリジウム(Clostridium) 属に属し、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌に対して選択的に抗菌作用を示す微生物。

乾燥にも高温にも強い環境ストレス耐性植物の開発に成功

2007年01月17日 | NEWSクリッピング
 国際農林水産業研究センターでは、東京大学農学生命科学研究科、理化学研究所と共同で、植物において乾燥と高温の両方のストレス耐性の獲得に働く転写因子*(DREB2A)の活性化に成功しました。これまでに、環境ストレス耐性を向上する数種の転写因子が報告されていましたが、乾燥と高温の両方のストレスに対する耐性を向上する転写因子は世界で初めてです。この活性化した転写因子をつくる遺伝子をシロイヌナズナに導入すると、乾燥と高温ストレス時に機能する複数の耐性遺伝子が強く働くようになり、乾燥ストレスにも高温ストレスにも高いレベルの耐性を示すようになりました。これにより、乾燥にも高温にも強い環境ストレス耐性植物の開発に成功しました。この成果によって、地球温暖化等の環境劣化に対応した作物の分子育種への応用が期待されます。 国際農林水産業研究センター>> プレスリリース2007-01-11

Dual function of an Arabidopsis transcription factor DREB2A in water-stress-responsive and heat-stress-responsive gene expression

Yoh Sakuma,et.al.,
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/0605639103v1

廃木材:バイオ燃料として見直し 争奪戦も激化

2007年01月17日 | NEWSクリッピング
 住宅の建設や解体に伴い、年間500万トン排出される廃木材に熱い視線が注がれている。地球温暖化対策として、また近年の原油高傾向でリサイクル資源やバイオ燃料として見直されてきたうえ、日米両国が穀物や廃木材などを原料にしたバイオエタノールの大幅な増産構想を発表。かつては捨てられていた廃木材が「バイオマス(生物資源)」として奪い合いになっている。毎日新聞2007-01-16
バイオ塾情報創庫DB>>バイオ燃料・資源・エネルギー編

子宮移植手術を計画 米国の病院、倫理委は承認

2007年01月17日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
 がんによる摘出などで子宮のない女性に、別の女性の子宮を移植する手術を米ニューヨークの病院が計画していることがわかった。AP通信が16日、報じた。過去の子宮移植は、00年にサウジアラビアで試みられた1例しかないという。朝日新聞2007年01月16日