バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

1型糖尿病において罹患性病原性T細胞により標的とされる抗原ならびにこれの使用

2006年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2006-514899 出願日 : 2004年5月20日
公表番号 : 特許公表2006-525813 公表日 : 2006年11月16日
出願人 : イェシバ・ユニバーシティ 外2名 発明者 : ディロレンゾ、テレサ・ピー 外6名

発明の名称 : 1型糖尿病において罹患性病原性T細胞により標的とされる抗原ならびにこれの使用

本発明は、1型糖尿病に対して応答性であるCD8+T細胞の優性リガンドの同定に基づいている。そのリガンドは、膵島特異的グルコース-6-ホスファターゼ触媒サブユニット関連タンパク(IGRP)である。IGRPから、幾つかのCD8+T細胞結合ペプチドが同定され、これは、IGRPの配列の206~214番アミノ酸を含むペプチドを包含し、自己免疫糖尿病での病原性CD8+T細胞の最も罹患性のT細胞受容体に対する高い抗体結合力を持っている。本発明はこれにより、YLKTN(A/I/L/V)FL、FLWSVFWLI、(T/A)YY(G/T)FLNFM、LR(L/V)(F/L)(G/N)IDLL、KWCANPDWI、およびSFCKSASIPを含むオリゴペプチド組成物およびポリペプチド組成物を提供する。また、8~10アミノ酸長の、哺乳類IGRPと完全に相同なオリゴペプチド組成物も提供され、ここで該オリゴペプチドは、ヒトMHCクラスI分子に結合できる。加えて、上記した組成物を使用して哺乳類を処理する種々の方法が提供され、ここで該哺乳類は、1型糖尿病の危険性に晒されているかもしくは1型糖尿病を持っている。また、膵島β細胞に対して細胞毒性であるCD8+T細胞が、哺乳類のβ細胞を破壊するのを防ぐ方法も提供され、ここで本方法も、上記した組成物を使用する。更に、哺乳類が1型糖尿病の危険性に晒されているかもしくは1型糖尿病を持っているかを決定する方法が提供され、ここで本方法は、上記した組成物を使用する。


T細胞受容体機能調節用組成物及びそのスクリーニング方法

2006年12月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2005-117606 出願日 : 2005年4月14日
公開番号 : 特許公開2006-290848 公開日 : 2006年10月26日
出願人 : 独立行政法人理化学研究所 発明者 : 斉藤 隆 外1名

発明の名称 : T細胞受容体機能調節用組成物及びそのスクリーニング方法

【課題】免疫調節薬開発等のための新たなターゲット分子を提供し、これを標的とする新たな機序の免疫調節薬や、そのスクリーニング方法等を提供すること。
【解決手段】免疫調節薬開発等のための新たなターゲット分子としてIRAK-4遺伝子が提供される。また、本発明は、IRAK-4遺伝子の発現又は機能を調節する物質を有効成分として含有してなる、T細胞受容体機能調製用組成物、被検物質がIRAK-4遺伝子の発現又は機能を調節し得るか否かを評価することを含む、T細胞受容体機能を調節し得る物質のスクリーニング方法等を提供する。