バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

発がんウイルスのがん化の謎が解明さる

2006年09月13日 | NEWSクリッピング
SV40のT抗原ががん抑制遺伝子産物を羽交い締め

 生物学が抱えていた謎の1つが解けた。ウイルス発がんの機構解明が大きく進展した。米South California大学のXiaojiang Chen研究員らのグループが、感染するとがんを発生するSV40ウイルスのラージT抗原(LTag)が、がん抑制遺伝子p53と結合することを結晶回析によって証明した。Biotechnology Japan 2006-09-08

Crystal structure of SV40 large T-antigen bound to p53: interplay between a viral oncoprotein and a cellular tumor suppressor
Wayne Lilyestrom,et.al.,
GENES & DEVELOPMENT 20:2373-2382, (2006)
http://www.genesdev.org/cgi/content/abstract/20/17/2373

α-グルコシダーゼによるニゲロシル オリゴ糖の合成

2006年09月13日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
The Production of Nigerosyl oligosaccharides by Glucosidase

山本健(日本食品化工(株) 研究所 研究一課 第2チーム チームリーダー)
藤本佳則(日本食品化工(株) 研究所 研究一課 第1チーム チームリーダー)
山本幹男(日本食品化工(株) 研究所 所長)
月刊バイオインダストリー 2006年10月号 
発酵食品など飲食物の芳醇なコク味を形成する重要な糖質として古くから知られているニゲロシル オリゴ糖を, アクレモニウム属のα グルコシダーゼの糖転移反応を有効に利用しデンプンから工業的に製造することが可能になった。 アクレモニウム属のα グルコシダーゼは, α 1,3 グルコシド結合に特異的な極めてユニークな酵素であった。

【目次】
1. はじめに
2. α-グルコシターゼとオリゴ糖合成
2.1 ニゲロシル-オリゴ糖を形成するα-グルコシターゼ
2.2 ニゲロシル-オリゴ糖の生成機構
2.3 ニゲロシル-オリゴ糖の工業的生産方法
3. おわりに

【参考資料】
出願番号 : 特許出願平8-145172 出願日 : 1996年5月15日
公開番号 : 特許公開平9-299095 公開日 : 1997年11月25日
出願人 : 日本食品化工株式会社 外1名 発明者 : 海野 剛裕 外4名

発明の名称 : ニゲロオリゴ糖含有シラップの製造法

【課題】 ニゲロオリゴ糖を高含有量で含有するシラップを工業的に安価に大量生産することができる方法を提供する。
【解決手段】 例えば、澱粉液化液に、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、オリゴ糖生成アミラーゼ、枝切り酵素から選ばれた1種又は2種以上を作用させて得られる、グルコース重合度2以上の糖を糖固形分中に50重量%以上含有する糖水溶液を基質として、糖転移・縮合反応によりニゲロオリゴ糖を生成する酵素を作用させることにより、ニゲロオリゴ糖を糖固形分中に30重量%以上含有するニゲロオリゴ糖含有シラップを得る。澱粉液化液に、α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、オリゴ糖生成アミラーゼ、枝切り酵素から選ばれた1種又は2種以上と、糖転移・縮合反応によりニゲロオリゴ糖を生成する酵素とを同時に作用させてもよい。


出願番号 : 特許出願2005-33918 出願日 : 2005年2月10日
公開番号 : 特許公開2006-219416 公開日 : 2006年8月24日
出願人 : 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 外1名 発明者 : 山本 健 外2名

発明の名称 : ニゲロース含蜜結晶およびその製造方法、結晶ニゲロースおよびその製造方法、ならびに粉末ニゲロース

【課題】結晶ニゲロースおよびそれを含有する含蜜結晶、ならびに吸湿性の低い粉末ニゲロースを提供すること。
【解決手段】ニゲロースを含む糖溶液から結晶ニゲロースを析出させるニゲロース含蜜結晶の製造方法。前記糖溶液は、固形分当たり85質量%以上のニゲロースを含み、かつ、ニゲロース以外の二糖類を固形分当たり10質量%以下含む。純度85%以上の結晶ニゲロース。純度85%以上の結晶ニゲロースを含むニゲロース含蜜結晶。結晶ニゲロースを80質量%以上含有する粉末ニゲロース。


希少糖生産戦略の開発と用途への期待

2006年09月13日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
The Development of a Strategy to Produce All Rare Sugars, and the Expectation of its Application

何森健(香川大学 希少糖研究センター 教授;センター長)
月刊ファインケミカル 2006年6月号
 系統的に希少糖を生産する戦略イズモリングの開発によって,これまで研究材料として入手できなかった希少糖の生産が加速し,希少糖に関する研究開発が進んでいる。この戦略によって生産された希少糖を用いる研究が,これまで予想できないでいた希少糖の新たな生理活性の発見につながり,今後の用途開発への期待となっている。

【目次】
1. はじめに
2. 希少糖生産
2.1 希少糖生産戦略イズモリング
2.1.1 生産戦略に用いる反応
2.1.2 イズモリングの構築
2.2 希少糖D-プシコースの生産
2.2.1 D-タガトース-3-エピメラーゼ
2.2.2 D-タガトース-3-エピメラーゼを用いたD-プシコースの生産
2.3 希少糖D-アロースの生産
2.4 その他の希少糖の生産
3. 希少糖の用途開発への期待
4. おわりに


健康補助食品の表示ガイド作成‐薬業健康食品研究会

2006年09月13日 | NEWSクリッピング
 薬業健康食品研究会の表示委員会は、健康補助食品の「表示ガイド」を作成した。メーカーの製品表示担当者などに向けて、健康補助食品の表示に関する必要項目や留意事項などを解説したもの。「一括表示」(枠内表示)と「その他表示」(枠外表示)への記載必要項目を示した上で、各項目について厚生労働省の関係法令・通知や、運用上の留意点など記載した。なお、年内を目標として「広告ガイド」の作成も進める予定にしている。 薬事日報2006-09-12

標的物質を迅速簡便に検出する方法およびそのための酵素免疫学的キット

2006年09月13日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2005-140754 出願日 : 2005年5月13日
公開番号 : 特許公開2005-351889 公開日 : 2005年12月22日
出願人 : 東レ株式会社 発明者 : 柴山 尚子 外1名

発明の名称 : 標的物質を迅速簡便に検出する方法およびそのための酵素免疫学的キット

【課題】サンプル中の1種または複数種の標的物質を同時に迅速簡便に検出できる測定キットおよび該測定方法さらには該キットまたは該測定方法により標的物質が関係する疾患を診断する。
【解決手段】標的物質を認識する物質を表面に固定化した支持体、標的物質に対する酵素標識抗体、酵素標識抗体を発色させた後の反応産物が水不溶性となる基質より構成され、該支持体表面の発色によってサンプル中の標的物質を検出することを特徴とする酵素免疫学的キット、または、インキュベーション工程と発色工程の2段階の反応工程からなり、かつ発色反応後の支持体表面の色を目視によって判断することで、サンプル中の標的物質を検出、または標的物質濃度を測定する。

クレイ沖縄、不眠用の健康食品アキノワスレグサを発売

2006年09月13日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
 沖縄県の健康食品メーカー、クレイ沖縄(那覇市、渡嘉敷朝子社長)は20日から、睡眠効果があるとされる野草アキノワスレグサ(方言名・クヮンソウ)を利用した健康食品「グッスリン 2―V」を製造・販売する。アキノワスレグサは沖縄本島北部の今帰仁村で多く栽培されており、同社は今帰仁村の生産農家と契約、村おこしにもつなげたい考え。日経ネット(沖縄)2006-09-13

◇オキナミン
 寝付かれない・眠れない・貧血気味の方に
   http://www.totalone.co.jp/guard/cart/life.htm

◇眠れないときによいとされる沖縄野菜 アキノワスレグサ
  【学名】Hemerocallis sempervirens Araki  日本新薬㈱ 植物こぼれ話 

◇クワンソウを商品化 健康補助食品で発売 クレイ沖縄
  琉球新報 2006-09-13

人肌そっくりの人工皮膚開発、ロボットにいかが

2006年09月13日 | NEWSクリッピング
花王と慶応大学の前野隆司教授(ロボット工学)の研究グループが、触った感触が肌とそっくりの人工皮膚を開発した。 ロボットに“移植”すると親しみやすさが増すかもしれない。2006年9月12日 読売新聞

◇人工皮膚の製品化
 生きた細胞を組み込んだ最初の人工皮膚の販売が昨年始まった。2番手の製品も数カ月以内に登場する予定だ。開発担当者に,販売までの経緯を語ってもらった。 日経サイエンス

【参考資料】
出願番号 : 特許出願平4-112859 出願日 : 1992年5月1日
公開番号 : 特許公開平5-305131 公開日 : 1993年11月19日
出願人 : 花王株式会社 発明者 : 高橋 昭彦 外1名

発明の名称 : 角質細胞層の製造法

【構成】 皮膚組織から単離した角質層を、溶剤中でホモジナイズして角質細胞を分散させ、これを固体板上に積層した後乾燥させることを特徴とする角質細胞層の製造法。
【効果】 脂質を用いることなく角質細胞層を製造することができる。得られる角質細胞層は脂質を含まないため、角質細胞そのものについての脂質の影響を調べたり、合成脂質のスクリーニングに使用することができる。また、脂質を含まないで製造できることはもちろん、脂質を含浸せしめることもでき、いずれの角質細胞層も、種々の角質層モデルや創傷治療用人工皮膚等として有用である。

プロアントシアニジン高含有物の製造方法

2006年09月13日 | 創薬 生化学 薬理学
国際出願番号 : PCT/JP2003/002001 国際出願日 : 2003年2月24日
国際公開番号 : WO2003/091237 国際公開日 : 2003年11月6日
出願人 : 398028503 発明者 : 河野 功 外3名

発明の名称 : プロアントシアニジン高含有物の製造方法

植物体からプロアントシアニジンを抽出し、得られた抽出物と所定量のキチン、キトサン、またはそれらの誘導体とを接触させ、非吸着物を回収することによって、生理活性の高いOPCを多く含むプロアントシアニジン含有物を容易に得ることができる。さらに、このプロアントシアニジン含有物を合成樹脂系吸着剤で処理することによって、OPC含量が極めて高いプロアントシアニジン含有物を得ることができる。

国際出願番号 : PCT/JP2002/005879 国際出願日 : 2002年6月12日
国際公開番号 : WO2003/090770 国際公開日 : 2003年11月6日
出願人 : 398028503 発明者 : 河野 功 外3名

発明の名称 : プロアントシアニジン含有物の製造方法

植物体からプロアントシアニジンを抽出し、得られた抽出物とキチン、キトサン、またはそれらの誘導体とを接触させ、非吸着物を回収することによって、生理活性の高いOPCを多く含むプロアントシアニジン含有物を効率的に製造できる。さらに、プロアントシアニジンを合成樹脂系吸着剤で処理することによって、よりOPC含量の高いプロアントシアニジン含有物を製造できる。

国際出願番号 : PCT/JP2004/007448 国際出願日 : 2004年5月25日
国際公開番号 : WO2004/103988 国際公開日 : 2004年12月2日
出願人 : 592196156 外1名 発明者 : 野中 源一郎 外5名

発明の名称 : 含硫プロアントシアニジンオリゴマー組成物及びその製造方法

植物中のプロアントシアニジン類を生体の腸管を通じた吸収が容易な程度に低分子量化した含硫プロアントシアニジンオリゴマーの製造方法を提供し、得られた含硫プロアントシアニジンオリゴマーを有効成分とする活性酸素種の生成等が原因となる各種生活習慣病、脳疾病の治療・予防、老化の予防に有用な健康食品組成物及び医薬品組成物を提供する。

テアフラビン類の製造方法

2006年09月13日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2000-287268 出願日 : 2000年9月21日
公開番号 : 特許公開2002-95415 公開日 : 2002年4月2日
出願人 : ウサイエン製薬株式会社 外1名 発明者 : 田中 隆 外3名

発明の名称 : テアフラビン類の製造方法

【課題】緑茶に含まれるカテキン類は、ウーロン茶や紅茶製造における発酵過程において、そのほとんどがテアフラビン類等に酸化される。本課題は、緑茶抽出物において、カテキン類の一部のみを酸化し、カテキン類が残存する状態でテアフラビン類を製造する方法であり、カテキン類とテアフラビン類の両成分を高含量で含む緑茶抽出物を製造する方法である。
【解決手段】各種ポリフェノール含有植物の酸化酵素を含む抽出液を、緑茶抽出液に混和し、十分に撹拌することにより、茶の発酵過程とは異なるカテキン類の酸化反応(テアフラビン類の製造)が可能である。緑茶の風味およびカテキン類を残した状態で、各種植物の風味も加味されたテアフラビン含有緑茶抽出物の製造が可能である。