いかりじいじのブログ

日銀短観の報道に見る報道の体質

 「日銀短観」というワードが昨日のヤフーニュースのトレンド第7位になっていたので見てみました。事実を簡単に書いているだけでしたが、ベストツイートになっていたのは、「NHKニュース大企業製造業の景気判断プラス7四期連続で悪化」というものです。
 私は、このベストツイートに上げている勢力は反日左翼だと推測しました。どういうことかというと、大企業製造業が悪化したことだけを取り上げているからです。この日銀短観には、もう一つの項目があって、非製造業は5ポイントの上昇ということがあります。それを意識的かどうか知りませんが、すっぽり抜け落としているのですよね。
 日銀短観とは、「全国企業短期経済観測調査」というもので、統計法に基づき日本銀行が行う調査なのです。全国で約1万社(資本金2000万円以上)について四半期ごとに行う調査で、年4回あるわけです。
 私は、昔、このニュースを最初に聞いたときに、企業の景気がいいとか、悪いとか、担当者の感覚なのかとか、回答を担当する部署の人によって違うだろうとか思っていました。また、まともに回答できる能力をもっていない会社もあるだろうとか思いました。回答率は100%ではありませんから回答していない会社があるわけです。誤差は統計学のいろいろな手法でできるだけ同じ分析になるようにしているようですが。
 それで、「日銀短観」で検索してみると、日テレ、朝日新聞、毎日新聞及び共同通信はベストツイートと同じように4期連続悪化だけの内容でした。やはりなあと納得しました。日本の都合のようニュースを流したくないという報道の体質が現れていると感じました。
 不思議だったのは、テレ朝ニュースです。完全引用してみます。
 「最も注目される大企業製造業の現状の判断を示す指数が四期連続で悪化しました。前回10月の調査から1ポイントの悪化のプラス7です。大企業非製造業は5ポイント上昇してプラス19となり3期連続で改善しました。」というないようです。
 驚きました。テレ朝が正確に報道しているじゃないかと。内容はベストツイートと同じように4期連続の悪化なんですが、前回より1ポイント悪化という事実を入れていることで少し落ち着いている印象ですし、逆に非製造業のこともプラスだと書いていますので、大きく好転している印象です。
 国民が受ける印象では、ベストツイートの内容だけだと、またダメなのかと、心が暗くなるでしょう。それでも事実なら仕方ありません。一方で良いニュースもありますよ。それが重要事項でないというのであれば構いませんが、二つあったでしょう。
 今日のNHKニュースでも貿易赤字が2兆円というのあり、そのことだけに絞っているので仕方ないかもしれません。だけど、企業が海外で稼いだお金があるでしょう。本来なら経済全体でどのような位置づけなのかを解説することが大切でしょう。それを事実だけ、しかも、悪いところだけを報道することは直接影響の大きな人たちにとって、誤った情報となるでしょう。
 それより、先日、ボーナスが上がった企業が2割くらいとか、ボーナスが出ない企業は9%で過去最低だとかありましたよ。国の税収も好調だという報道もありました。企業は頑張っているということですよ。
 経済状況を把握しようとして情報を集めている人はわかるのかもしれませんが、なら、解説者など経済評論家などは必要ないでしょう。経済というのは、その動向がいい人と悪い人が必ずいますよ。全体的に把握することが大切だと思います。
 いずれにしても、報道は一面を切り取ることが多いというのは、皆さんもわかってきているでしょうが、いろいろな分野でやっているとと思っています。報道の体質を知っておいてください。











 






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