手作り人形ドレスGOUDADA

ジェニーサイズ人形手作りドレスを楽しむゆるゆるブログ

2771号自動車(Автомобиль)

2018-08-17 20:51:38 | 作品写真
大概の御先祖様方は、もう冥府へ着かれたか。盆踊りも雨の中、一度しか見ませなんだ。太鼓の音が響いていた。

朝シャワーしてすぐ濡れ髪で職場に向かう俺は、まるで河童。人間のふりして働く真似をするのも大変なのだ。雨雲が厚く、暗い街をバスが走る。窓の結露が袖に冷たい。怪談の背景のような病院。

故人の霊は胡瓜の馬・茄子の牛に乗ると最近知った。実家やその親類、婚家もそういう習慣がなかったので。燃やす苧殻も、どこで売ってるか知らない。漫画や映画で見てああそういうのもあるんだなあ…。
異民族の習慣にも思える。
土地々々でも違うように。

まだ世のなか半分夏休み、ホテル前に遠い街のナンバープレートの二輪が数台。
国道も、道外ナンバー車が行き交う。

地下鉄車中乗り合わせる人々の服装もバラバラ。
Tシャツ・半袖のみ。
レイヤード・パーカー・夏カーディガンのロング。
スーツ・ブルゾン。
更に帽子マスクアームカバー。

昨夜は、不仲の猫二匹並んで動かずいた。
寒いらしい。落語の長屋夫婦みたい。

連日の雨で、靴屋さんの売場正面はレインブーツ。傘が邪魔、風が吹く。
かすかに虫の音。

毎朝夫が地下鉄駅まで車で送ってくれる。
夕方、一人で地下鉄バスを乗り継ぐ。
いつか、夫を乗せて俺が運転する日が来るのかな。また運転に駄目出しされそうだけど、長生きしてやってみたい。

孫息子は救急車パトカーにテンションが上がる。不謹慎だと産んだ長女が怒る。
あはは。
その度、生後数ヶ月から抱いて外で孫に除雪車を見せていた夫を思い出す。早期英才教育の賜物である。

いつも、何も思わず乗る二輪・四輪。
夫や孫の眼にうつる車には、単なるヒトやモノ以外の何かが乗っている。きっと。
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