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plalaのブログ、早めに撤収しました

2014-05-22 23:41:46 | 連載
現在、plalaの押入れは更新はありません。ただ、こちらのURLがわかるように最後のページはそのままにしてありますので、よかったらこちらのgooブログの、「あとで考えるーgooの押入れ」をご覧ください。
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久しぶりに物置を覗きに来ました

2014-04-06 15:53:02 | 連載
ここと、ケータイにもにゃん格が・・・は、たまにしか更新しないうえに無料ブログのままなので、広告だらけで読みにくい、探しにくいのはなにとぞお許しください。ここ数年はplalaの押入れ一本に書いてきたのが、プロバイダーの都合でplalaのブログサービスが終了するということで、あわてて引っ越し先を考え、やっぱりおなじみのところが良いと思い、gooに作った3つのブログのうち、一番つかっていない「あとで考える」の中にplalaでついこのあいだまで書いてきたものをインポートしました。

6月末でplalaの押入れは終了になり、ファイルも消えてしまうので、どうぞ今度は「あとで考える」をごらんください。後の2箇所のブログは、はてなにもURLを出しているのであまり動かしません。たまに広告が多くなってきたら更新すると思います。

以上、お知らせでした。



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『公園のお風呂ダヌキ』-28 (完)

2010-08-01 11:27:25 | 連載
 こんにゃくさんは、飼い葉桶の中でニコニコ笑っているちっちゃな赤ちゃんを思いだしました。それからご聖体を思い出しました。すると胸の中が不思議なあたたかさでいっぱいになって、なんとなくうれしくなってしまいました。
 「タヌキさん、私、今度から新藤さんとも一緒に遊ぶね」
 こんにゃくさんがそう言いかけた時、公園はすっかり日が暮れて、タヌキの姿はいつのまにか元の場所に戻っていました。
 
 それからしばらくして、いよいよ明日はクリスマス・イブです。学校も終業式です。朝から寒い一日だったのですけど、夕方になると、今年初めての雪が降りはじめました。
 雪は一晩中降りつづいて、翌朝子どもたちが目を覚ますと、外は一面の銀世界でした。
 こんにゃくさんは長ぐつをはいて学校に出かけました。終業式が終わって、明日からは冬休みです。
 学校の帰りに、こんにゃくさんはふと何かが気になって公園に行ってみました。
 公園もすっかり雪景色です。
 こんにゃくさんはお風呂ダヌキの姿をさがしました。ところが、タヌキがいません。
 いつもタヌキが座っていたところには、ただ雪がつもっているばかりでした。
 こんにゃくさんは呆然としてしまいました。

  (タヌキさん、お風呂ダヌキさん)

  知らないうちに、こんにゃくさんはお風呂ダヌキに向かってよびかけていました。
  けれども、タヌキのこたえはありませんでした。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こうしてお風呂ダヌキはこんにゃくさんの前から姿を消してしまったのです。


 

 こんにゃくさんは今でもちゃんと教会に行っています。お風呂ダヌキの教えてくれたことも忘れていません。だけど時々、お風呂ダヌキにもう一度会いたいなあ、会って「ありがとう」って言いたいなあって思っているのです。

2010.8.1 gooblogに再録(完)



追) 今は亡き、アルフォンソ・ネブレダ師に感謝。ネブレダ師がおいでにならなければ私のいくつものお話は生まれませんでした。分かり合えないままだった部分も、含めて良き先生でした。

  




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『公園のお風呂ダヌキ』-27

2010-08-01 10:13:23 | 連載
 『こんにゃくさん、人間てさ、みんなひとりひとり違うんだよ。新藤さんがこんにゃくさんと合わなくてもさ、新藤さんには新藤さんだけにしかない良いところがあるんだよ。新藤さんの形、新藤さんの光があるんだよ。こんにゃくさんにそれが見えなくてもさ、忘れないでほしいな』
 そう言いながらタヌキが両手を合わせると、四つの石はどこかに消えてしまいました。
 『このあいだも言ったじゃない。自分だけよければいいと思っているような子を、神様はおよろこびにならないよ。こんにゃくさんたらさ、すぐ忘れちゃうんだものね。
 神さまはこんにゃくさんが気にいっている人も気にいらない人も、どんな人もみんな大切に思っていらっしゃるんだよ。みんなに神さまのところに来てほしいって思っていらっしゃるんだよ。一度にはわからないかもしれないけどさ、これからは少しずつおぼえていかなくちゃね。わかったかな』
 「うん・・・でも、えーとあのー」
 『なあに?』
 「あのねえ、いじめっ子や本当のわるい子だっているのに、そういう子も大事なの?」
 『こんにゃくさんにはわるい子に見えてもさ、その子のおとうさん、おかあさんには可愛い子どもじゃない。だからイエスさまは、そういう子たちのためにも地上に降りてきて身代わりになって下さったんだよ』
 「ねえタヌキさん、イエスさまって、神さまなのにどうしてちっちゃい赤ちゃんになったのかしら」
 『こんにゃくさんは神さまを見たことがある?』
 「ないよ」
 『この前の夏、すごいかみなりが鳴った日があったじゃない。ピカピカ、ゴロゴロ、ドドドドドーンってさ、あの時こんにゃくさんはどうしたの』
 「こわくてこわくて、押入れにかくれちゃった」
 『押入れの中でふるえてたっけね。それからさ、秋の台風の時、こんにゃくさんは空一面の厚い雲がものすごい風で吹き飛ばされていくところを、二階の窓から見てたよね。あの時はどんな気がしたの』
 「えーとねェ、雲が波みたいに動いて、すごい速さで流されていって、なんだかこわいような、うっとりするような、ゾクゾクして、胸の中がシーンと静かになって、すごく変てこな感じかなあ」
 『そしたらさ、この広い大宇宙の全部、時間も空間もおつくりになったほどの大きいお方がじかに姿をあらわしたらさ、かみなりやあらしよりもものすごい威厳があってさ、こわくて近寄れなく鳴っちゃうかもしれないと思わないかい』
 「あっ、そうか」
 『赤ちゃんだったらさ、だれでもこわがらずにそばに近寄れるじゃない。神さまはみんなに、こわがらないで神さまのところに来てほしいって思っていらっしゃるんだよ。だから赤ちゃんになったり、パンになったりして人間のそばにいてくださるんだよ』
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『公園のお風呂ダヌキ』-26

2010-08-01 09:20:57 | 連載
 ところが大通りまでくると、マフラーを忘れてきたのに気がついたのです。
 (あっ、いけなーい。まだみんないるかぁ、いやだなあ)
 買ってもらったばかりのマフラーです。
 仕方なくこんにゃくさんは公園に戻りました。けれどみんなはもうそこにはいませんでした。きっと新藤さんの家でおやつを食べているのかもしれません。
 こんにゃくさんは、みんながいないのでほっとしました。でもそれでいてなんとなくさびしくなって、そのまま公園の反対側のお風呂ダヌキのいる方に行きました。
 ブランコにゆられて、すっかりはだかになったまわりの木をながめていると、さっきまでみんなと一緒にいたのがうそみたいです。
 お風呂ダヌキはのんびりした顔で、あたりを見まわしているし、チュッチュッ、チチチ、チュッと小鳥の鳴く声も聞こえて、今日はそんなに寒くもないし、ここにいると、こんにゃくさんものんびりと落ち着いた気持ちになってきます。
 足元の枯れ葉をくつの先で蹴って、こんにゃくさんはぼんやりと新藤さん達のことを考えていました。
 (私、新藤さんてあんまり好きじゃないな、私、ボール遊びなんて大きらいなのに、山田さんも小島さんも、新藤さんと一緒になってもう、つまんない。お人形さん遊びのほうがおもしろいのにな。小島さんたら、どうして新藤さんなんか連れてきたのかな。小島さんはいいけど、新藤さんなんてもうやんなっちゃう)
 その時です。だれかが言いました。
 『こんにゃくさん、そうじゃないんじゃないの? そんなことを言っちゃいけないよ』
 声ですぐわかります。
 「お風呂ダヌキさん」
 お風呂ダヌキはいつのまにか、こんにゃくさんのすぐそばに立っていました。タヌキの笠に夕日があたって、まぶしく光っています。こんにゃくさんは、おもわず目をつぶってしまいました。
 ゆっくり目をあけてみると、お風呂ダヌキはニコニコしながらこんにゃくさんに言いました。
 『見てごらん』
 タヌキの手には、キラキラと光っている透き通った四つの石がのっています。
 「それ、なあに?」
 『これかい、これはね、人間のこころなんだよ」
 「こころ?」
 こんにゃくさんは急にこわくなって、ブランコに座ったまま、おもわず後ろにさがろうとしました。
 『大丈夫だよ、ほら、見てごらん。これがこんにゃくさんの。それからこれが新藤さんの。こっちは山田さんで、これが小島さんのだよ』
 四つともなんてきれいな石なんでしょう。
 よく見ると、四つの石は一つ一つ形が違っていて、光の色あいも違うのがわかりました。
 『どれが一番きれいかな』
 『わからないよ。だって差、四つともみんなきれい。みんな形も違うし、光も違うし、みんな一番みたいなんだもの」
 『新藤さんのは』
 「新藤さんのもすごくきれい」
 『それじゃ、新藤さんのはいやだなんて思う?」
 「思わない」
 こんにゃくさんは首をふりました。

つづく
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マリーさんからちょっとご挨拶です

2010-07-30 16:15:04 | 連載
こんにちは~、うちのおばはんの足スタンドじゃないや、またおんなじ駄洒落ばっかりって言われそうだわ。エート、えっへん、アシスタントを勤めますケータイのマリーで~す。

このお話しもこの次くらいで終わるのよね。うちのおばはんも、このあとはちょっと別のことをしなくちゃならないから当分連載物は書けなくなっちゃうの。ごめんなさいねえ。あとは多分、時々普通のブログをここと物置のほうか、plalaのブローチのほうか、あとは内容によってはBIGLOBEのウエブリブログに書いたりしてるわ。多分、あたしも時々顔出しすると思うし、ここが終わってもそれっきりじゃないからまた見てね。

ほんじゃ、そんなことで、またね。
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『公園のお風呂ダヌキ』-25

2010-07-30 13:19:51 | 連載
 マリアさまとヨゼフさま、赤ちゃんのイエスさま、羊飼いや三人の博士たち、それから牛やヒツジやラクダとかの動物たちがいます。赤ちゃんのイエスさまは飼い葉桶の中でニコニコしながらねんねしていました。
 それを見て、こんにゃくさんは、なんとなく変な気がしました。
 だって、この赤ちゃんは、おとなになると悪いひとたちに苦しめられて、十字架につけられて殺されてしまうのに、どうしてニコニコ笑っているのでしょう。
 こんにゃくさんなんか、意地悪な子がいるところに行くとすぐ泣きそうになって、絶対ニコニコ笑ったりなんてできないのに、この赤ちゃんは笑っているのです。おまけにおててを広げて、まるで「だっこしてちょうだい」って言ってるみたいです。
 イエスさまって神さまなのに、パンになったり、赤ちゃんになったり、本当に不思議です。いったいどうしてなのでしょう。こんにゃくさんには、いくら考えてもわかりませんでした。
  
 それから一週間たって、次の土曜日になると、こんにゃくさんはまた、山田さんの家に遊びに行きました。今度は小島さんと新藤さんも一緒です。
 こんにゃくさんは新藤さんの家には行ったことがありません。新藤さんは男の子みたいに活発で、おとなしいこんにゃくさんとは、あまり遊んだこともなかったのです。でも小島さんと新藤さんは仲がいいし、こんにゃくさんと小島さんも仲がいいので、小島さんをさそうと新藤さんも一緒に山田さんの家に遊びに来たのです。
 こんにゃくさんは、山田さんの家でいつものように遊ぶほうが好きだったのですけど、山田さんも小島さんも、新藤さんの家に行ってみたいと思ったので、こんにゃくさんも仕方なくついていくことになったのです。
 行ってみると、新藤さんの家は、お風呂ダヌキのいる公園のすぐそばにありました。
 新藤さんは、みんなに自分の部屋を見せてから、公園に行って遊ぼうとさそいました。こんにゃくさんがいつも行く、ブランコがあるところと反対側の広場はボール遊びやゲームができるのです。
 こんにゃくさんは、いやだなあと思いました。だってこんにゃくさんは飛んでくるボールがこわいし、動くのがおそいし、スポーツなんて大きらいだったのです。
 山田さんも小島さんも新藤さんと一緒に楽しそうにボールをとったり投げたりしているのに、こんにゃくさんひとりは、ちっともおもしろくありません。
 とうとう、途中でいやになってしまいました。
 「私、帰る」
 「どうしたの、こんにゃくさん」
 「ちょっと用があるの」
 「あら、今うちのおかあさんがお菓子を焼いてるのに。もうすぐできるのに、おやつを食べていけばいいのに」
 「いいの、早く帰らなくちゃ」
 こんにゃくさんは、でたらめを言うとひとりでさっさと帰りかけました。


つづく
 
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『公園のお風呂ダヌキ』-24

2010-07-30 12:23:05 | 連載
 「どうしようか」
 「一緒にきてもいいよ、静かにしてないと叱られちゃうけど、大丈夫でしょう」
 こんにゃくさんはごミサも洗礼志願式も初めてです。ですからクミちゃんと一緒に聖堂に入ると、クミちゃんのする通りに立ったり座ったりしました。
 神父さまのお説教が終わって、いよいよ志願式です。
 クミちゃんのおかあさんと、知り合いの女の人も立って前に出て行きました。
 式が始まって、神父さまが言いました。
 「・・・さん、教会に何を求めますか」
 「信仰を求めます」
 「信仰は何を与えますか」
 「永遠の命を与えます」
 聞いていたこんにゃくさんはびっくりしました。きのうの出来事を思いだして、とても不思議な気がしたのです。
 やがて洗礼志願式が終わって、ごミサの続きが始まったので、こんにゃくさんはまた、クミちゃんのまねをして立ったり座ったり、ひざまずいたりしました。
 そのうちにまわりの人達が立ち上がって行列をつくるとぞろぞろと前に出て行くので、こんにゃくさんも立とうとしました。すると、クミちゃんがこんにゃくさんの服をひっぱって言いました。
 「智恵ちゃん、ご聖体拝領は洗礼を受けたひとだけなの。だから、智恵ちゃんはここでちょっと待っててね」
 仕方がありません。こんにゃくさんは待ちました。
 (ご聖体ってなんだろうな。洗礼を受けたひとだけなんて、なんだかずるいなあ。いいなあ、クミちゃん)
 初めてごミサを見たこんにゃくさんには、ちんぷんかんぷん、わからないことだらけでした。
 そのうちにやっとごミサが終わって、聖堂の外に出たこんにゃくさんは、さっそくクミちゃんにきいてみました。
 「ねえ、クミちゃん、ご聖体ってなんなの?」
 「ああそうか、智恵ちゃんは初めてだものね。えーとねェ、ご聖体はねェ、パンの形のイエスさまなの」
 「イエスさま?」
 「うん、イエスさまがねェ、パンになって、イエスさまを信じて洗礼を受けているひとのところにきて下さって、そのひとと一緒にいて下さるんだって」
 「わあー、いいなあ、イエスさまが一緒なんて」
 「あら智恵ちゃんだってさ、そのうちいつか洗礼を受けたら、ご聖体をいただけるようになるじゃない。だからずうっと日曜学校にこなくちゃね」
 「ああ、そうかあ、うん。私、日曜学校にずっとくる」
 クミちゃんのことばで、こんにゃくさんの気持ちが急に明るくなりました。
 
 教会は今日から待降節です。
 日曜学校でも、いくつかのグループに分かれて、クリスマスの準備が始まりました。劇や歌の練習もあります。どの部屋でも子ども達のはしゃぎ声がにぎやかに響いていました。
 こんにゃくさんのグループは、馬小屋の模型を作るお手伝いです。
 リーダーと大きい子たちが背景の絵をかいたり、道具のしまってある箱を出してきたりして忙しく動きまわっている時、こんにゃくさんはぼんやり立って、並べてある人形をながめていました。

つづく
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『公園のお風呂ダヌキ』-23

2010-07-29 16:49:57 | 連載
 『思い出してごらんよ。前におとうさんが言ってたじゃない「天知る、地知る」だれも見ていなくても神さまは見てるって。
 こんにゃくさんのことをいつも見ていらっしゃる本当の神さまはね、この世界の全体、空も海も、月も星も太陽も、この宇宙の全部をつくったお方なんだよ。この世のすべての命をそだてて生かしてくださる大きいお方なんだよ。神さまはね、みんなを大切にしてくださっているんだよ。
 それなのにさ、こんにゃくさんときたら、平気で自分より小さい子をいじめてさ、いつだって自分だけよければいいと思って、わがままなことばかりしてるじゃない。そんなで神さまに、私は良い子です、なんて言えるの?』
 「だってェ」
 『言いわけしたって、神さまは本当のことをご存じだよ。それよりさ、せっかく神さまが大切にしてくださっても、自分勝手でわがままな子どもは永遠の命を持てないんだよ』
 「いやーん、そんなの」
 『でも大丈夫。こんにゃくさん、神さまはね、みんなに永遠の命を上げたいから、イエスさまをこの世におつかわしになったのさ。イエスさまがみんなの身代わりになって、十字架の上で死んでくださったんだよ』
 「みがわり」
 『そうだよ、イエスさまはみんなを助けるために自分の命をくださったんだ。こんにゃくさんのためのもだよ。こんにゃくさんに、絶対になくならない命を上げたいって思って身代わりになってくださったんだよ。イエスさまはね、こんにゃくさんをとっても大事に思ってくださっているんだよ』
 こんにゃくさんはだまっていました。何か言おうとすると泣きそうな気がしたのです。
 (イエスさまって、なんだかやっぱり「本当のお友達」みたいだ・・・)
 こんにゃくさんの目が涙でぼうっとして、まわりの景色がぼやけて見えたと思うと、公園はすっかり日が暮れて、あたり一面が暗くなるはじめました。
 気がつくと、お風呂ダヌキはいつもの場所に戻っています。
 こんにゃくさんが公園の外に出ると、急に冷たい風が吹いてきました。冬の夜道は暗くて寒くて、こんにゃくさんは帰り道を一生懸命に走りました。でもちっともこわくはありません。それどころか、うれしくなってわくわくしてくるような感じです。
 こんにゃくさんはいつのまにか日曜学校でおぼえた歌をうたっていました。

     どんなにさみしいときにも
     どんなにかなしいときにも
     イエスさまがいちばーん、イエスさまがいちばん・・・・


 日曜日の朝早く、クミちゃんがむかえにきて言いました。
 「あのねえ、今日はごミサの時におとなの人の洗礼志願式があってね、うちのおかあさんの知り合いの人が受けるの。それで、私も式に出るんだけど智恵ちゃんどうする?」
 

つづく


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『公園のお風呂ダヌキ』-22

2010-07-29 15:56:32 | 連載
 たとえばさ、さっきも言ったけど命のあるもの、形のあるものにはみんないつか終わりがあるんだよ。人間だってそうさ。生きている人はだれでもいつかは死ぬんだよ。
年をとってから死ぬ人もいるしさァ、まだ若い人や、赤ちゃんでも死ぬ人がいるよね。だけど人間はだれも自分で自分の寿命を決められないんだよ。それからさァ、こんにゃくさんは自分で自由に生まれてきたのかしら。この家のおとうさんとおかあさんの子どもになりたいって、自分で選んで生まれてきたのかしら。
 生まれるのも死ぬのも、ちっとも人間の自由にはならないんだよ。こんにゃくさんには、まだむずかしいかもしれないけどね、人間に許されているのは、生まれた時から死ぬまでの限られた間、自分が生まれる時にいただいた条件とか可能性、つまりさ、なんていったらいいかなあ。今いるところで、今できることとできないことがあるじゃない。その中でどういう生き方をするか、自分で選ぶことなんだよ。
 こんにゃくさんだったらさ、こんにゃくさんはおねえちゃんでしょ。そしたら、自分より小さい子をかわいがることもできるし、いじめちゃうこともできるよね。どっちにするか決めるのはこんにゃくさんの自由なんだよ。
 良いお姉ちゃんになるか、悪いお姉ちゃんになるか、こんにゃくさんは自分で自由に決められるんだ。ただし、自分で決めたら責任もあるんだから大変だよ。
 本当の自由ってさ、自分のわがままや、好き勝手にするのとは違うんだよ。わかるかな、こんにゃくさんのおかあさんがうるさく言うのは、こんにゃくさんがおとなになってから困らないように心配してるんだ』
 「うーん、だけどー、つまんないよ、そんなのー」
 『だんだんわかるようになるよ、それよりさ、おかあさんは、こんにゃくさんは教会に行ってるのにちっとも良い子にならないって言ってたんだって、変だねえ』
 「変でしょう、どうして教会に行ってたら良い子でなきゃならないの」
 『うん、変だよ。だってさ、イエスさまはつみびとを救うためにこの世にお生まれになったお方だよ。良い子だったらイエスさまはいらないじゃない』
 「タヌキさん、私その意味がよくわからないの。つみびとって悪いことをした人のことでしょ、私、よその人のものをとったり、人殺しをしたりしてないし、悪いことなんかしてないのにどうしてつみびとなの。私、悪い子じゃないもん」
 『へーェ、そうなの』
 お風呂ダヌキはなんだかそうは思っていないようなくちぶりです。
 「私、悪い子じゃないもん」
 『そう、それじゃ、こんにゃくさんはイエスさまとは関係ない子なんだね』
 あれれっ、お風呂ダヌキは変てこなりんなことを言っています。なんのことでしょう。

つづく
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