『1Q84』、読みました。
青豆さん。ソフトボールやっていたことと、目の前のやるべきことをきちんとこなすというモットー(?)にシンパシーを感じました。それから「私は生きて天吾くんとひとつになりたかった」という言葉がせつなくてせつなくて。
天吾。彼の考え方、性格をとても好ましく思います。私とちょっと近いところがあるかも。天吾のターンでは、多摩の地名や中央線の駅が出てくるので、それも親近感を感じるところかも。
大衆的になっているというマイナスな感想を目にしたけれど、私はこれまでの村上春樹とそれほど変わらないと思いつつ(ラブホテルが舞台よりよっぽどまし)、それもまたよしと思います。セックス描写が多過ぎというのも読んだけど、私はそれほどでもないと感じました。おかしいかしら。
『少年カフカ』よりもずっと、お話の中に入り込めました。
気になるところは、人が死に過ぎ!
それから、『空気さなぎ』は、1984年に売れるような内容じゃないかと思うのです。たしかに、スイッチが切り替わってしまった1Q84年なのだから、ベストセラーになってもおかしくないといってしまえばそれまでですが。
ちなみに実際の1984年のベストセラーを調べたところ、
第1位 プロ野球知らなきゃ損する 坂東英二 青春出版社
第2位 プロ野球これだけ知ったらクビになる 坂東英二 青春出版社
第3位 ソープバスケット(1・2) 日本フラワー技芸協会編 二見書房
第4位 愛情物語 赤川次郎 角川書店
第5位 メインテーマ(PART1~3) 片岡義男 角川書店
第6位 人生汗と涙と情 浅尾法灯 講談社
第7位 新常識わが家の銀行利用法 野末陳平 他 青春出版社
第8位 愛、見つけた 小林完吾 二見書房
第9位 告白ハンパしちゃってごめん 高部知子 ワニブックス
第10位 第四の核(上・下) F・フォーサイス 角川書店
こんな感じでしたよ。
あとは、正直新興宗教とかDVに近寄ってほしくはなかったです。ハルキ好きでも私は『アンダーグラウンド』は読めませんでした。これは私の好みの問題で、小説の中身とは関係ありません。「リーダー」の描写はさっすがでしたよ。青豆さんを応戦してても、惚れざるをえないくらい。
集中力がなくなって本を読むスピードも遅くなった私も、『1Q84』は一気に読みました。3巻が楽しみです。はやく!